次世代の仕掛け人たち


「かっこいい自分」であり続けることが、進化への最短距離


:起業後、真子さんは何度かサービスを展開されたものの、クローズに追い込まれるなど、苦しい局面を何度も経験されていると思います。アイデアでの勝負を狙ったものの、何度チャレンジしてもダメだったとき、起業家としてのチャレンジを辞めようと思ったことはなかったのでしょうか?

真子:もちろん、苦しいときはありますが、そんなときこそ「自分がどうありたいか」を意識するようにしています。自分の人生のあり方として、最強の真子という人間がいたとしてこいつは今この瞬間何をするかな?と。

僕は起業前、「人と比べて決断を変える人間にならないこと」をポリシーにすると決めていました。このポリシーはYouTubeでもよく紹介するのですが、言い続けているうちに、自分がそうなっていくんですよね。周囲のイメージに自らが強制されていくんです。

僕は創業当初から「俺はお前たちが全員辞めても、俺のこと嫌いになっても、絶対一人でやり続けて成功するから」って言い張っていました。自分はそういう人間じゃなかったかもしれないけど、言ってしまったから、引けない。でも、本当の自分はもっと弱いですよ。言い訳したいし、人のせいにもしたくなるときもあります。



:おもしろいですね。真子さんは「自分がどうありたいか」を常に考え、変化に敏感だと思うのですが、経営するうえで、他者とのコミュニケーションは一番大きな問題だと思います。自分の欲望と他者からの要請を、どのように折り合いを付けているのでしょうか。

真子:div社のビジョンは「すべての人が幸せに生きる世界をつくる」を掲げていますが、個人としては、自分が今この瞬間を楽しく幸せに生きることしか考えていません。他人のこと優先して考えたことないです。すべて自分。自分が楽しければそれでいいって思っています。

ただ、自分の幸福と他者の幸福を追求することは決して矛盾ではなくて。自分の幸福を突き詰めていくと、他者に貢献することになるんですよ。たとえば会社も、自分が創業した以上、その瞬間その瞬間で一番ベストだと思うことを言ってきたし、行動してきた自信がある。それでうまくいかなかったら、どうしようもないよねっていう。

:真子さんと話すと、いつもメンタル強いなぁと感嘆してしまいますね(笑)。経営上のピンチが訪れたり、社員に迷惑をかけたとき、申し訳ないとは思うのでしょうか?

真子:もちろん、申し訳なさは強く持っています。でもすぐに考えるべきは、トラブルをどこに落ち着かせるべきか。そう考えるのがかっこいいと思っている自分がいます。常に理想の自分であろうとしているだけかもしれないですけどね。

構成=半蔵門太郎 写真=西川節子

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