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次世代の仕掛け人たち

(右) 真子就有、(左) 黄未来

新型コロナウイルス感染症が拡大し、テレワークが浸透するなかで、仕事との向き合い方が変化している人は多いはずだ。自宅でも仕事ができる時代になったからには、プライベートとの境界をなくすほど「没頭」できる仕事に就きたい。しかし、最初の一歩を踏み出すのはなかなか勇気がいる。

そんな若者に、ぜひ話を聞いてほしい人物がいる。日本最大級のプログラミングスクール「テックキャンプ」を運営するdivの代表、真子就有氏だ。彼の「常識人間を捨てろ」というシンプルで力強いメッセージは若者を中心に支持を集め、自身のYouTubeチャンネル「マコなり社長」は64万人以上の登録者数を誇る。

今回、Forbesでは「TikTok」を運営するバイトダンスに勤めていた経験を持つ黄未来氏を交えた対談を敢行。盛り上がった対談の様子を前後編でお送りする。前編では、真子氏を形成した20代の経験を振り返りながら、「信念」を持ち続けることができる人間の要諦をつまびらかにしていく。

<後編:20代の自分へ「マコなり社長」が伝えたいこと ──黄未来と語る、後悔しないキャリア形成術>


マコなり社長の基盤をなす「逃げ」の意思決定


黄未来(以下、黄):いまとなっては起業家、YouTuberとしての地位を確立した真子さんですが、これまでのキャリアの意思決定を見ると、一見不可解な選択をしているなと感じることがあって。今日の対談では、真子さんのさまざまな意思決定プロセスを分解していきたいと思います。

まず、起業のきっかけ。真子さんが起業したきっかけは、学生時代に参加したじげんでのインターンがきっかけだったとお聞きしました。社長の平尾丈さんと共に働くなかで「ビジネスマンとして敵わない」と判断したことも、起業を決めたひとつの要因だった、と。

多くの人は、圧倒的な差を見せつけられると「ここで修行しよう」と考えてしまうと思うのですが…。なぜ、大学を卒業してすぐに起業しようと思ったのでしょうか?

真子就有(以下、真子):一言でいうと「逃げ」ですね。じげんはビジネスマンとして、非常に多くのことを学べるやりがいのある環境でした。しかし同時に、同じ会社で修行しても、社長に追いつくことはできないとも思ってしまって。

平尾さんがビジネスの最前線で重要な意思決定を経験してるのに新入社員の僕はいつまで経っても小さな意思決定しか経験できない。一生、追いつくことはない。それは自分としてもつまらないと思い、正道での成長ルートから「逃げ」たんです。



:なるほど。ただ、逃げと言っても業種や領域を変える選択肢もあると思うんですが、真子さんが選んだのは、じげんと同じインターネット領域でした。敵わないと感じた人がいたにも関わらず、なぜ同じ領域での起業を決断したのでしょうか?

真子:同じ領域で起業するにしても、「戦略」が違うので問題ないと考えていましたね。当時、学生の僕が目指していたのは、GAFAのような、ワンプロダクトで世界を変えるようなビジネス。一方、じげんのビジネスは当時の私のイメージとしては「ビジネスに強い」企業だったんです。確実にヒットを打てる人たちがたくさんいる常勝球団を作っているイメージ。だけど、僕はビジネスよりも、テクノロジーやコンセプトで一発勝負したかったんです。

:その意思決定もある意味「逃げ」なんですね。

真子:はい。ビジネスの分野だと勝てる気どころか、背中すら見えなかった。だから、自分が面白いと思えること、つまりエンジニアとしてサービスを作ろうと思ったんです。

構成=半蔵門太郎 写真=西川節子

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