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The SG Shochu KOME

Forbes JAPAN本誌で連載中の『美酒のある風景』。今回は4月号(2月25日発売)より、「The SG Shochu KOME」をご紹介。カクテルに合うよう和水量を調整してアルコール度数を40度程度まで上げ、焼酎独特のフレーバーを感じさせながらもフルーツなどとも相性の良いバランスのとれた味わいをめざした1本だ。


日本酒は和食ブームにともない、SAKEとして世界で人気を高めている。一方、国内で人気のある焼酎はどうであろうか。ストレートはもちろん、ロック、水割り、お湯割り、サワー類……楽しみ方はさまざまあるが、そのどれもスタイリッシュとは言い難く、海外で見かける機会もごく少ない。

「焼酎は日本のスピリッツとしてもっと注目されていい存在。カクテルに使いやすい商品を開発することでより多くの人に焼酎を知ってもらえる機会になれば」と、国内外で独創的なコンセプトのバーを手掛けるSG Groupと、米・芋・⻨焼酎の分野をそれぞれリードする大手3酒造、高橋酒造(熊本県)、薩摩酒造(鹿児島県)、三和酒類(大分県)は業界の垣根を超えた共同プロジェクトを発足。バーで楽しめる新しい焼酎ブランド「The SG Shochu」をともに開発した。

商品開発にあたって着目したのはまずその酒質。カクテルに合うよう和水量を調整してアルコール度数を40度程度まで上げ、焼酎独特のフレーバーを感じさせながらもフルーツなどとも相性のよいバランスのとれた味わいをめざして、何度も試作をくり返した。

さらにボトルのプレゼンスも刷新。焼酎といえば一升瓶に豪胆な筆致の商品名というパッケージが定番であったが、それではおしゃれなバーのバックバーにはふさわしくないと敬遠されてしまいがちだ。そこで、棚に収まりやすく、かつ前面に置かれやすいサイズ、和を感じさせつつもスタイリッシュなラベルなど、英国人デザイナーによる洗練されたデザインを採用した。

3種の「The SG Shochu」のうち、この日、KOMEを使って、オリジナルカクテル「Bento on the Rocks」をつくってくれたのはバー「The SG Club」のバーテンダーJoshin氏だ。梅酒とステアし、最後にピックに刺した小梅をあしらえば……もうおわかりだろう、インスピレーションの源は“日の丸弁当”である。

「ペルー産のピスコやメキシコ産のメスカルは数年前までマイナーな酒でしたが、カクテルで使用されるようになり、いまや世界中のバーに置かれています。焼酎にもも っと光が当たってよいはず。可能性は充分にあります」(Joshin氏)

日本酒がSAKEとなったように、我らの焼酎は世界のShochuとなるか、日の丸の旗を振って応援したい。

The SG Shochu KOME
容量 750ml
度数 40%
価格 2980円(税別参考小売価格)
問い合わせ hesgshochu.com

photographs by Yuji Kanno | text and edit by Miyako Akiyama

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