「会ったことない人に投資」はいずれ感覚が追いつく
ソクダンが始まって1カ月半ほど経つが、その手応えをどう感じているのだろうか?
「特徴的なのは、最近になって新型コロナウイルスの蔓延が続く世界を前提とした事業プランを展開する人が増えつつあることです。事業プランの質が変わっていく瞬間に立ち会えていることは、ソクダンが正しく機能している証拠です」(佐俣)
では、特に意識している際のこだわりは何か。ソクダンの責任者を務めるアソシエイトの江原ニーナによると「早く断ること」だという。
「これまで、24時間以内に決断するような時間的制約をもって投資したことはありません。なので、ソクダンでは『自分は何を信じたいのか』『何を疑っているのか』がものすごいスピードで問われます。そもそも、起業家には時間がありません。思わせぶりで結論を先延ばしにすることは失礼です。だからこそ、ソクダンで意識しているのは『早く断る』。投資が難しそうだと感じたら、その時点で伝えるようにしています」(江原)
ANRIアソシエイトの江原ニーナ
一方で、オンライン完結型投資に関しては難しさも感じている、という。当然ながら、オンラインだけで見極めるには、今はまだ限界がある。そこでレファレンスチェックサービス「back check」を導入することで、一定レベルの意思決定材料を得られるようにした。
「投資に限らず、結婚・採用でも直接会って話すことが基本。“直接会ったことがない起業家”への投資は、まだ少し早かったのかもしれません(笑)。とはいえ、ネットゲームではオンライン上でのやりとりも活発ですし、オフ会なども開かれています。いずれ感覚が追いついてくるものかな、と思っています」(佐俣)