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Photo by Phillip Faraone/Getty Images for WIRED25

ツイッターのCEOでビリオネアのジャック・ドーシーは5月11日、米国の刑務所改善や司法制度の改革を求めるREFORM Alliance(リフォーム・アライアンス)に1000万ドル(約10億円)を寄付すると宣言した。

ドーシーはこの資金が、米国の刑務所内で新型コロナウイルスの感染を防ぐ防護服や装備の調達に用いられることを望んでいる。

「米国の司法制度には改革が必要だ。新型コロナウイルスの感染拡大は、司法制度の問題を浮き彫りにした。REFORMへの寄付を通じ、問題の解決を促していく」とドーシーは声明で述べた。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)の記事によると、米国の刑務所は国内有数のクラスター発生拠点となっている。オハイオ州のマリオン矯正施設では全受刑者の95%に及ぶ約2400人が、新型コロナウイルスの陽性反応を示したとのデータもある。

ドーシーは4月に、新型コロナウイルスとの戦いに向けて10億ドルを寄付すると宣言しており、今回の1000万ドルはそこから注がれる。

彼は11日のツイートで「この寄付の目的は、受刑者や刑務官、刑務所内の医療従事者らをウイルスの恐怖から遠ざけることにある」と宣言した。NPO団体のプリズン・ポリシー・イニシアチブによると、米国の受刑者人口は約230万人と推定されており、40万人以上が刑務所内での仕事に従事している。

1000万ドルの資金で、全ての刑務所内の人々に防護服や装備を用意できるかどうかは定かではないが、一定の助けとなることは間違いない。

REFORMのCEOのVan Jonesは、「ジャックからの資金援助に感謝したい。テック業界の大物が我々の活動に支援を表明してくれることは、司法制度改革ムーブメントのターニングポイントとなるはずだ」と述べた。

REFORMが設立されるきっかけとなったのは、ラッパーのミーク・ミルが仮釈放中にオフロードバイクでウィリー走行したことが規定違反とみなされ、2年から4年の禁固刑を言い渡されたことだった。

ミルはその後、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの共同オーナーであるマイケル・ルービンらとともに、米国の「不条理でナンセンスな法律の変革」を目指してREFORMを結成。ジェイ・ZやNFLのニューイングランド・ペイトリオッツのオーナーのロバート・クラフト、投資家のダニエル・ローブなどの多彩なメンバーが、活動に加わった。

ドーシーは、彼が4月に立ち上げた10億ドルの#startsmallの寄付対象が、パンデミックの収束後には女性の健康や教育、ユニバーサル・ベーシック・インカムの普及促進などに移行していくと述べていた。

編集=上田裕資

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