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2020.05.12 14:30

完全リモートで120名チーム設立、リモートワークと組織変革への向き合い方

Photo by fauxels on Pexels.com

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本稿はスタートアップ自身がストーリーを投稿する「POST」記事です

COVID-19の流行が本格化し、リモートワーク導入する企業が増えています。多くの企業がこの世界的な危機に素早く対応し、これ以上流行を広めないように行動しているという事実に心から感動を覚えています。

しかし、実際にリモートワークに取り組んだ結果、様々な問題が発生してしまい、リモートワークに対してうんざりしている方も多いのではないでしょうか。コミュニケーションやセキュリティの問題、リアルの場でしかできない業務の多さなど、立ち向かう壁があまりにも多く、大変な思いをされているかと思います。

Goodpatch Anywhereのリモートワーク


Goodpatch Anywhereは2018年から、メンバー全員がフルリモートでデザインチームを形成して事業を進めてきました。国内外のデザイナー100名超が所属し、フルリモートという制約の中でより良いチームをどのように作るのか、試行錯誤を繰り返しています。

さらに、私たちは全てのプロジェクトで、クライアントとワンチームになることを目指しています。こうしたクライアントの中には、セキュリティに対して非常に厳格な金融機関や、リモートワークが全くの初めてと言う大企業も含まれています。一部のリテラシーの高い人たちだけが対応できるリモートワークでは意味がないのです。

そんな試行錯誤の結果、多くのクライアントがリモートプロジェクトに適応することができ、コミュニケーション量が圧倒的に増大、ときには「アウトプットの量と質が、今までの制作会社よりも圧倒的に良かった」などの好意的な評価をいただくこともできました。リモートワークへの変革は確かに難しいのですが、リモートワークに必要な環境や手段、マインドセットを適切に運用することで、多くの企業でリモートワークを導入できる手応えを私たちは掴んでいます。

「自分の仕事は高度な仕事だから」「アナログな領域だから」「人間同士の本気のコミュニケーションが大切だから」リモートにできない様々な理由が思い浮かぶと思います。しかし私たちは模造紙やホワイトボード、付箋を駆使し、四六時中チームが密着して議論を行い、アイディアをぶつけ合いながら同じ窯の飯を食い、時に泣き、時に笑いながら、プロダクトやサービスのデザインを進めていく。そんな仕事であってもフルリモートで実行することができるという事実を知って欲しいのです。

リモートワークであらわになる組織の不都合


リモートワークの導入により、コミュニケーション不足によって意思疎通が難しくなったり、顔の見えない社員が時間通り働いているかといったマネジメント上の不安感、その状況で部下や上司をどう評価するかなど、さまざまな問題が起こります。リモートワークをだからうまくいかないと捉えるか、根本となる原因を見つめ、これを機に解決を図るか、リモートワークに戸惑う多くの企業はこの分岐点に立っているのかもしれません。

リモートワークに限らず、今、企業が問われているのは「変化への受容性」に他なりません。「リモートワークを導入しよう」となったとき、一発で完璧な適応ができる企業は存在しないでしょう。完璧な答えが存在しないことを認め、その現実から学び、進化を続けることが重要です。いつだって時代の変化にを敏感に捉え、トライアンドエラーを繰り返しながら変化していく企業が生き残ってきました。この姿勢が、今ますます重要になってくると考えられます。

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フルリモートのデザインチーム「Goodpatch Anywhere」
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