転職すべきタイミングを示す3つのフレーズ

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給与にはとても満足しているけれど……


・それよりも、充実感を得られる仕事がしたい。
・以前からずっとやりたいと思っていることがある。
・セーフティネットや備えがあるので、給与の額はさほど重要ではない。
・個人の生きがいという意味で、仕事からもっと多くを得たい。

給与額の高さは、職場での幸福感がずっと続くことを意味しない。高給だから満足すべきだと思わせるような雰囲気があるのだとすれば、職場としては有害で好ましくないという証拠だ。

たしかに、しかるべき給与を得るのが大切であることに、私は誰よりも先に同意したい。できるだけ高額な報酬を得るためのコツ3つを紹介した記事を書いたこともある。しかし、給与の額よりも、内在的な動機に突き動かされる方が、キャリアアップする上では健全だ。

給与以外にも、お金とは関係のない検討項目はたくさんある。価値観と目標を明らかにすれば、しかるべき交渉材料が選びやすくなるし、条件を提示する際に自信を持てる。

(以下の理由)さえなければ、転職するのだが……


・いまの仕事は安定を与えてくれる。
・いまの仕事に、時間と労力を長年注ぎ込んできた。
・時間とエネルギーがないので、自分を新たに売り込むリブランディング法を探せない。

充実感を得られない仕事に就いている人は少なくない。調査会社ギャラップ(Gallup)と、ルミナ財団(Lumina Foundation)、オミダイア・ネットワーク(Omidyar Network)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)が、米国の労働者6600人を対象に共同実施した調査「The Great Jobs Study」によると、自分は良い仕事に就いていると答えた労働者は半数に満たない。

・良くも悪くもない仕事である:44%
・良い仕事である:40%
・悪い仕事である:16%

仕事について抱く感情の裏側には、何らかの理屈があるのだろう。ただしそうした考えは、理屈というよりは実際には感情から生まれていることを、心の奥底ではわかっているはずだ。その感情は、実際に存在している。自分を大切にして本心を見出し、それに従って進んでいくことを、誰も否定はできない。

経済的情勢は未曽有のものだが、夢を諦める必要はない。また、恐怖を理由に、新たな挑戦をやめる必要はない。夢を殺すものは、自分の能力というよりは、恐怖なのだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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