──キャリアに悩む若者へのアドバイスはありますか。
アドバイスは2つあります。一つはガチガチなキャリアプランを持たなくていいということ。もう一つは好奇心に従うこと。
ガチガチなキャリアプランを持たなくていいというのは、将来の自分、例えば30歳になった時に自分が何の仕事をしているか、そのことを今決めなくていいということです。18歳のときにこれを知ってれば私はもっと楽になったかもしれません(笑)。
ドイツでは、将来のキャリアは大学の専攻で決まってしまいます。法学に興味があったけど、法学を勉強すれば弁護士にならなければいけないと思い込んでいたのでやめました。ビジネスと金融はキャリアの選択肢が広いと思ったのでそちらを勉強しました。そんなことを心配しなくてよかったのに!
好奇心に従うことも大事です。私は好奇心があったのでVogueや金融業界でインターンシップをしました。結局そういう仕事に就くことはなかったのですが、試してみてよかったと思います。自分の興味は数年ごとに変わるかもしれません。今日のテクノロジーの進歩は、自分の興味、好奇心に従ってキャリアを変えていくことを可能にしています。
そのテクノロジー進歩のおかげで、新しいキャリアパスも生まれています。 例えば、フォーチュン誌で働いていたポリナ・マリノバ記者は最近独立して、成功した人たちと会社を特集するメルマガを始めました。Femstreetが使っているSubstackのような新しい形態のプラットフォームが生まれたことで、メルマガのようなメディアの収益化が可能になったのです。
リビングルームを離れずリビング(生活)できる!ベッドルームを離れずに副業できる!大都市に住まなくてもいろんな人と繋がる。どんどんそんなことが可能になっています。
私が今、もう一度20歳になれたら、目の前にある全ての可能性にとても興奮すると思います。
イベント中の記念写真