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2020.05.12

【5月第1週資金調達まとめ】メディアの効果測定分析サービスを提供するTVISION INSIGHTSが10億円の調達など

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、5月1週目の“注目のトピック“として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

TVISION INSIGHTS


調達額:10億円(融資も含む)
調達先:DBJキャピタル / Spiral Capital / きらぼしキャピタル / みずほキャピタル / みずほ銀行 / りそな銀行 / 三生キャピタル / 日本ベンチャーキャピタル / 日本政策金融公庫

テレビを対象としたメディアリサーチ、テレビCM・番組の効果測定分析サービスを提供するスタートアップ。

同社では、テレビの上にカメラ付きのセンサーをつけることにより、視聴者のターゲット層(viewability)・エンゲージメントの度合い(engagement)を特定する技術を開発。

見ている人が"誰と"、"どの瞬間画面を向いているか"、テレビがどのように見られているかのテレビ視聴に対する"率"ではなく"質"を計測し、そのデータを収集して、テレビ広告に関わる大手企業に視聴質データとして提供し、テレビCMや番組の制作、バイイングをサポートするものになっている。

広告に対する反応が分かるインターネット広告が登場した昨今では、テレビ広告は費用対効果が分かりづらいとの声があった。

同社のサービスはその課題を解決するのになっており、今までデータが欲しかったが得られないという分野において事業展開を進め、順調に規模は拡大。また、アメリカでもトップネットワークに採用されるなどグローバル展開も非常に積極的である。

2020年5月には、Spiral Capital、DBJキャピタル、みずほキャピタル、日本ベンチャーキャピタル、きらぼしキャピタル、三生キャピタルによる第三者割当増資および日本政策金融公庫、りそな銀行、みずほ銀行からの融資で、総額約10億円の資金調達を実施した。この調達により、データ取得世帯数の拡大や新BIツール開発、人員拡大をすすめる方針だ。
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文=STARTUP DB

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