シアトルイノベーションツアー

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『アマゾンのすごいルール』『アマゾンのすごい問題解決』などの著書でも知られる佐藤将之氏は、アマゾンジャパンの立ち上げメンバーとして2000年7月に入社。サプライチェーン、書籍仕入れ部門を経て2005年よりオペレーション部門で、2016年に同社を退職するまでディレクターとして国内最大級の物流ネットワークの発展に寄与した。

遠隔会議も増える昨今、アマゾン式「リモート管理の秘訣」を伝授してもらった(以下動画でも)。



新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言後、日本の社会は大きな変化を経験しつつある。そしてこの変化は、普段の生活はもとより、起業や組織の活動に大きな影響を与えている。

私もアマゾン在籍時代のリモート勤務の折、通勤など、移動の時間がなくなることによって多少の時間的余裕が出来た経験がある。皆さんも、会社で仕事するより時間に余裕があるな、と感じているのではないだろうか。

「遠隔ではできないからやらない」はリスキー


しかし、それは正しい「変化」だろうか。先述の通り、移動時間などのムダが排除されたことで時間的余裕ができるのは問題ない。ただ、「やらなければならないこと」が物理的に「できない」ため、それを先送りしていることでも時間的余裕が生じてはないだろうか。

「緊急事態が解除されるまでは先送りできることは先送りして、解除された後に進めよう」と思っている可能性はないか。営業活動をしても取引先の反応はよくないし、今はコロナ禍以前の枠組みの中で、とりあえず必要なことをしておけば問題ない、と……。

だが、「コロナによる制約」を理由に先送りにするのは非常に危険な考え方であると断言しよう。たとえ環境が違っても、事業の継続のためには、従来のスピードを「意図的に緩める」ことはあってはならない。

われわれは、ビジネスにつきものの様々な障害は、普段の業務の中でどう解決するか考え、実行してきたはずだ。それなのに、「コロナ禍による環境上の制約」を理由に、その思考をいったんフリーズさせてはいないだろうか。

自粛体制は今後まだまだ続くことが想定されるし、それどころか、世界全体が、コロナ前の前提では二度と動かないといってもいいだろう。その中で事業を確実に進めていくために大切なのは、リモート環境下でこその業務管理である。会社や組織の目標を達成するためには、個々が必要なことをリモート環境でも達成していくことが大切なのだ。

たとえば私が長く在籍していたアマゾンはグローバル企業で、実際に顔を合わせずに業務を進めていくことが当たり前な環境だった。よって、現状も、アマゾンでは、今の仕事の仕方にあまり大きな違和感を感じていないはずだ。

それはもともと、「どうすればリモート環境でも業務を驚異的スピードで進められるのか」を知っているからである。

編集=石井節子

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