ビジネス

2020.05.11 15:00

生活の困りごとをまるっと解決、LINEを通じたオンラインパートナーサービスがウケる理由


食事だけでなく、健康管理や家庭環境、業務環境を整えるための要望も増えつつある。

「健康に気を遣うユーザーからの『食事のカロリー計算して』『糖質を計算して』というリクエストも出始めています。また、お子さんがいる家庭では『時間割を作って』『家で楽しめる教育教材を手配して』などもありますね」

食事や住環境の整備だけでなく、リモートワークが続くことで『いい椅子を探して』『スタンディングデスクを探して』といった業務環境サポートに関する要望も増えつつあるという。



しかし、自粛モードの延長とともに高まるのが、節約志向だ。面倒事を丸投げできるとは言え、予算カット対象となる恐れをどう感じているのか?

「多少の影響はあると思っています。一方で、在宅時間が増えると、オンライン手続きやサポートなど、企業・国に加えて人のDX化も進む、と個人的には思っています」

将来的には“半ソフトウェア化”へ


コロナ環境下で、mendが担うのは「住環境、家庭環境、業務環境、健康管理」へのサポート。では、アフターコロナでどうなっていることが理想なのか。そこで甚田が感じているのは「使ってもらないとわからない」への課題。

「見た目だけでは、どんなことができるサービスなのかわかりません。それに『何でもできる=何ができるか伝わりにくい』ところがあります。それが、目下の課題です」

「新型コロナウイルスの収束に合わせて、一度離れたユーザーが戻ってくる可能性もある」と甚田は話を続ける。

「mendのいいところは、仕事もプライベートも一緒に依頼できるところ。ズボラじゃない人も『これは離れられない』となるような顧客体験を積み上げてきました。

離れたユーザーが戻ってきてくれたとき、以前よりも顧客体験がよくなっていると感じてほしい。そのための施策を、引き続き考えているところです。オペレーションにおいて人間が得意な部分とソフトウェアが得意な部分には当然差があります。段階的に人とアルゴリズムが共存し、最終的にメンドが半ソフトウェア化する形でオペレーションエクセレンスを目指すとともに、法人プランも活発にしていきたいですね」

文=福岡夏樹

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