DeNAは、自粛下で今年の新入社員研修をZoomで行いました。その中で、パフォーマンスが高く、成果を出し続ける人が実践している技として、自社開発した「メンタルセルフケア・メソッド」を体験してもらいました。メンタルの仕組みを研究結果とともに紹介することで、それがいかにパフォーマンスにつながるか理解を深め、実践意欲を促すものです。
ちょっとした表現の違いですが、これがもし「メンタルヘルスのためのプログラム」だとしたら、特に問題意識のない若手に興味を持ってもらうのは難しかったかもしれません。他にも、腰痛や肩こりの人を対象にした、専属理学療法士によるリモートケアも始めています。今まではオフィス内で行っていたことを、オンラインでどれほど実現できるかを検証しているところです。
これらは一例にすぎませんが、今までのような画一的な病気予防策・健康増進策ではなく、年代や働き方の異なる従業員が関心を持ちそうなコンテンツとして作り込んでいくこと、そしてその伝え方がより重要になってくると考えています。
テレワークでは、より魅力的な研修内容が求められるでしょう。DeNAのように20代が多く、積極的な働き方をする人が多い会社では、健康とパフォーマンスと結びつけるのが有効なブランディングですが、企業の特性によって切り口やコミュニケーションも変わってくるはずです。
これからの健康経営が目指すのは、従業員がテレワークでも毎日を健康的に過ごせるよう、快適なライフスタイルを自ら創り出せるようにサポートをすることだと考えます。ヘルスリテラシーが向上し、セルフコンディショニング力がアップするような施策を重ねていくことでプロ意識が高まり、ジリツした人が増えていく。この逆境が逞しい組織づくりに繋げられるかどうかは、これからのアクションにかかっています。
連載:ポテンシャルを引き出すライフスタイルのコツ
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