臨床心理学者に聞く、コロナ禍のストレスと向き合う方法

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外出制限が無期限で続くかもしれないと思うと、在宅勤務は非常に大きなストレスを生む。SlackやZoomを使った打ち合わせが当たり前となる中、この変化は多くの人にとって不安の種となっているかもしれない。

私は臨床心理学者のゲイリー・フォスターに、新型コロナウイルス流行により生まれるストレスを克服する方法を聞いた。フォスターは、健康管理サービスを提供する企業WWの最高科学責任者も務める。

フォスターによると、人はストレスを感じると普段の習慣を怠ってしまい、健全な対処ができなくなる。定期的な運動はたとえ中程度の強度であっても免疫機能を向上させ、上気道感染症のリスクを低減する効果があることが分かっている。

普段よりもストレスを感じたら、まずは定期的に体を動かす習慣を維持するように努めること。以下に、ストレスの多い中でも平常通り運動を続ける3つの方法を紹介する。

1. スケジュールを作る


私たちは今、これまでのルーチンが乱れている状況にある。スケジュールを立て、それを守るようにしよう。食事の時間を決めるように、活動のルーチンを維持するためのスケジュールを立てること。

2. 厳しい目標を作らない


まずは、基本的な運動レベルの維持に努めること。目標は「腕立て伏せを1日30回」といったものではなく、1日数回でもいいから続けることにしよう。どのような運動であっても健康面で多くの利点があることを忘れずに。

3. 工夫を加える


運動は楽しく、工夫を凝らして行おう。例えば、今はジムへ行くこともできないだろうが、家の周囲にあるものをウェイト代わりに使ったり、オンラインエクササイズのクラスに参加したりはできる。友人とビデオチャットで、互いがきちんと運動できているか確認し合うのも良い。

さらに、以上の3つの以外にもルーチンを維持するために留意すべき点はある。

・屋外へ出る

家の近所を1周し、外の景色や、聞こえてくる音、匂いに注意を傾けるだけでも、ストレスを軽減できる。
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編集=遠藤宗生

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