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2020.05.16 19:00

免疫力UPが期待できるHSP入浴法とは? コロナ鬱を予防する効果も


湯船の温度と入浴時間の目安


湯温と入浴時間は次の通りだ。

40度→20分
41度→15分
42度→10分

体温38度に上げることをめざしてお湯につかると、ほぼこれくらいの温度と時間になる。体温が低い人は、平熱より1.5度以上体温が上がることを目安にしよう。HSP入浴法をはじめてから数回は、舌下用の体温計で測定しながら入浴することをおすすめする。炭酸系入浴剤などを使用する場合は、体温が早く上がるので、例えば40度なら15分の入浴でいい。

入浴後15分は「冷えたビール」禁止


また、HSP入浴法では、湯上りの保温を意識することが大切だ。入浴後は体の水分をしっかりふきとり、靴下をはいたら、すぐに部屋着を着て防寒すること。20~25度の温かい部屋で10~15分保温して、体温が37.0~37.5度くらいに保つのが、HSP入浴後の理想的な保温法だ。このとき大量の汗が出るので、常温の水や温かい飲み物などで水分補給を忘れずに。

保温している時間に冷たいビールを飲むと、せっかく上がった体温を急激に下げてしまうので厳禁。冷たい飲み物は保温時間の後にしよう。HSP入浴法や保温の詳細についてもっと知りたい人は、伊藤氏のHP「HSP入浴法」や著書「加温健康法」の一読することをお薦めする。

週に2〜3回の入浴を実践


では、毎日HSP入浴法を実践しないといけないかというと、そうではない。

「HSPは、HSP入浴とその後の保温によって細胞に熱がこもり、実践した2日後をピークに、1~3日間は増加します。その後、減少して元に戻ってしまうので、減少してきたら2回目のHSP入浴を実施します。週に2回のHSP入浴が理想です」(伊藤氏)

例えば、土曜日にHSP入浴をすると、月曜日にHSPがピークとなる。その後、減少し始める火曜日か水曜日に2回目のHSP入浴をすれば、1週間、比較的高い状態でHSPが維持できることになる。ただし「いまは新型コロナウイルス感染予防のために、週に3回のHSP入浴がおすすめです」と伊藤氏は言う。

HSP入浴以外の日は、半身浴やアロマの香りを楽しむ入浴など、好みに合わせた入浴法で問題はない。いつもより少し熱めで長めのHSP入浴法は、慣れると熱さも時間も気にならなくなり、大量の汗が出て、入浴後は心も体もスッキリする。

「HSP入浴法は消費エネルギーが普通の入浴より多く、増加したHSPが代謝を良くするので、ダイエット効果も期待できます。在宅勤務、休校でつい間食が多くなったり、運動不足だったりする方の糖質消費にもつながります」(伊藤氏)

自宅で過ごす時間が増えたいまだからこそ、いつものバスタイムを、免疫力アップとコロナ鬱予防の時間に当ててみてはいかがだろう。


監修=伊藤要子(いとうようこ)◎医学博士。HSP研究の第一人者であり、一般社団法人HSPプロジェクト研究所代表理事 所長。バンダナ先生として知られ、HSPの研究と講演会やメディア等でHSP入浴法の普及に活躍中。著書は「加温健康法」(法研)ほか多数。

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文=山本美和

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