元ビクトリアズ・シークレットのモデル、リンジー・エリンソンが立ち上げたコスメブランド「WANDER BEAUTY」は、インスタグラムで「こんな時こそ、オンラインでつながり互いに励まし合い、ビューティーのパワーでコミュニティの絆を深めよう」というメッセージを発信。
メイクのコツだけではなく、自宅での過ごし方を問いかけるアンケートや心地よく在宅勤務するコツなど、ユーザーの不安な気持ちを解消するようなコンテンツでインタラクティブなコミュニケーション図っている。
また、米国発オンラインメディア「GLOSSY」によると、女優グウィネス・パルトロウが手がけるライフスタイルブランド「GOOP」のサイトでは、メンタルウェルネスをテーマにしたコンテンツのページビューが増加。「不安を減らす8つの方法」という記事をはじめ、瞑想やオンラインワークアウトといったキーワードでサイトに訪れるユーザーが増え、ブランド側も、こうしたユーザーのニーズに応えるウェルネス関連のコンテンツを積極的に発信している。
「ビューティー×メンタルヘルス」という新しい価値
「人生100年時代」と言われるように、特に欧米ではコロナショック前から、メンタルウェルネス、インナービューティといったウェルネス関連のビジネスが拡大し続けていたが、今回のコロナショックでその勢いに追い風が吹いているようだ。
そのひとつに、前述した「GOOP」が火付け役となった、肌と地球に優しい「クリーンビューティ」が挙げられる。インディーブランドを中心に「クリーンビューティ」を謳うブランドが続々登場していたが、コロナショック後は、メンタルヘルスと関連づけて、体に無害な成分に配慮したクリーンビューティの良さを訴求するようになってきている。
例えば、クリーンビューティを謳うスキンケアで高い支持を得ている米国のコスメブランド「INDEIE LEE」は、インスタグラムで「マインドフルマンデー」と題する動画コンテンツを配信。呼吸法や瞑想などの重要性を発信しながら、スキンケアのリラクゼーション効果が伝わるようなコミュニケーションを展開している。