ビジネス

2020.05.10

2019年にIPOの「クラウドフレア」創業者がビリオネアの仲間入り

マシュー・プリンス(Noam Galai / by Getty Images for TechCrunch)

インターネットのセキュリティ及びクラウド事業を運営する「クラウドフレア(Cloudflare)」共同創業者でCEOのマシュー・プリンスが5月7日、ビリオネアの仲間入りを果たした。

クラウドフレアの株価は7日の四半期決算発表前に18%の急騰となり、最高値を更新した。同社の株式の12.5%を所持するプリンスの保有資産は現在、11億ドル(約1170億円)と試算されている。

現在46歳のプリンスは2009年に、現COOのミチェル・ザトリンと共にクラウドフレアを創業した。同社は2019年9月に上場を果たし、株価はそれ以降2倍近くの上昇となっている。

クラウドフレアの2019年の売上は2億8700万ドルだったが、1億600万ドル近い損失を計上していた。

コンテンツ配信ネットワーク(CDN)大手として知られる同社は、IPO直前に掲示板サイト「8chan」へのサービス停止を宣言していた。これは、テキサス州で22人が殺害された銃乱射事件で、容疑者が犯行直前に8chanにマニフェストを投稿していたことを受けての措置だった。

クラウドフレアは5月7日、中国のEコマース大手JD.com傘下の「JD Cloud& Al」との提携をアナウンスし、中国内の150カ所のデータセンターの運営をサポートすると宣言した。

プリンスは先週、フォーブスの取材に「この分野に投資を行っている企業は、私の知る範囲ではさほど多くない」と述べていた。

「しかし、これは必然の流れとなるはずだ。当社はより良いインターネットのインフラの構築を目指しており、そのミッションを達成する上で、中国における存在感を高めていくことになる」と彼は話していた。

編集=上田裕資

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