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2020.05.08

VTuber事務所が7億円の資金調達 バーチャルライブや海外展開を実現へ

VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーが、VTuber事業の強化を目的に、第三者割当増資などにより総額約7億円の資金調達を実施した。同社の累計資金調達額は、今回の資金調達を含めて、約10億円となる。

HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND、i-nest 1号、千葉道場2号、DIMENSION、SMBCベンチャーキャピタル5号、その他個人投資家及び既存投資家を対象に第三者割当増資を実施、みずほ銀行からの融資と合計で、総額約7億円の資金調達を実施した。

ホロライブプロダクションは、2017年9月「ときのそら」のデビューを機に運営を開始したVTuber事務所。日本と海外含めて約50名のVTuberが所属しており、YouTube、Bilibiliの累計チャンネル登録数は1500万人を超え、日本だけでなくアジア圏を中心に海外でも人気のVTuber事務所となっている。

海外展開を積極的に行っており、2019年1月には中国の動画配信サービス「Bilibili」での活動をいち早く開始した他、2019年9月には中国でのVTuber運営も開始、2020年4月にはインドネシアでのVTuber運営も開始しており、現在は英語圏でのVTuberオーディションも開催している。

また、YouTubeの枠を超えて活動を開始しており、2019年3月に「ときのそら」がビクターエンタテインメントよりメジャーデビュー。2020年4月には「星街すいせい」がメインパーソナリティを務める新ラジオ番組「ホロライブ presents 星街すいせいのMUSIC SPACE」が、文化放送 超!A&G+でスタートした。さらに、5月から「白上フブキ」「宝鐘マリン」2名による初の冠番組、「Vのすこんなオタ活なんだワ!」が、響-HiBiKi Radio Station-にて放送を開始した。

資金調達の目的

1. 所属VTuberのサポート体制の強化

同社では、所属VTuberの増加や、YouTubeの枠を超えた活動に伴い、キャラクター制作や配信サポートの増員に加えて、番組への出演、音楽制作等、新たなサポートを行うための人材が必要になってきている。

今後、採用強化や社内連携の改善を行っていくことで、所属VTuberのサポート強化や、クリエイターとの関係強化を推進し、ファンが安心して応援できる体制を構築していく。

2. 英語圏等、海外でのVTuber展開の強化

同社は、「日本発のVTuber文化で世界中のファンを熱狂させる」ことをビジョンに、中国での展開を積極的に進めてきた。

今後は、所属VTuberの動画コンテンツの英語翻訳、英語圏でのVTuber運営など、英語圏でのVTuber展開を強化していくことで、英語圏を中心に海外へとファンを拡大し、日本発のVTuber文化を世界に届けていく。

3. バーチャルライブ等、XR領域のサービス開発

同社のVTuber配信システムは、配信ステージを自由に変更したり、照明やスモーク等の表現も可能なバーチャルスタジオ機能を備えている。

今後、リアル空間でのライブ体験を補完できるようなユーザー参加型のバーチャルライブシステムへのアップデート等を図っていく。また、バーチャルライブに限らず、XRやメタバース領域の関連サービスの開発を推進し、ファンを驚かせるような体験を提供していく予定だ。

人材募集

現在、下記の職種を積極的に募集している。
応募サイト>>


ホロライブプロダクションについて

同社システムを活用して「YouTube」などで動画投稿やライブ配信を中心に活動する女性VTuberグループ「ホロライブ」、男性VTuberグループ「ホロスターズ」および音楽レーベル「イノナカミュージック」が所属するVTuber事務所。ライブ配信での応援やTwitterでの交流ができる次世代のバーチャルタレントが所属する事務所であり、精巧な2D・3Dキャラクターモデルを使用した実況・配信を得意としている。

カバーについて

VR・ARのテクノロジーを活用して、キャラクターによるライブエンターテインメントを実現し、「日本発のVTuber文化で世界中のファンを熱狂させる」ことをビジョンとした、コンテンツ×テクノロジー領域のスタートアップ。

公式サイト>>

PR TIMESより

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