カリフォルニア州は5月8日から一部の小売店の営業再開を許可する第2フェーズに入るが、ネイルサロンの営業は許可されていない。記者会見でその理由を尋ねられた知事は「州における最初の市中感染はネイルサロンで発生した。私はこの事態を重く受け止めている」と述べた。
ネイルサロンでは、スタッフがマスクや手袋を着用し、通常以上の配慮を行った後も感染拡大が続いたと知事は述べた。
市中感染とは、発生源が不明の感染拡大が起きたことを意味する。中国などのウイルスの感染が広まっている地域への渡航歴がなく、新型コロナウイルス感染症の患者との接触が確認されていない患者を経由して感染が発生した状態を市中感染と呼んでいる。
米国で最初の市中感染の患者は、2月26日にカリフォルニア州サクラメント郊外で確認されたが、知事がこの患者について述べているのかどうかは定かではない。また、州当局がどのようにしてネイルサロンでの感染を特定したのかも不明だ。
フォーブスは知事の事務所に、詳細を尋ねたが現時点で回答は得られてない。
ニューサム知事のネイルサロンの営業許可を認めない姿勢は、米国の他州とは異なっている。ジョージア州やテネシー州のネイルサロンは先週から限定的な状態ではあるが、営業を再開している。
カリフォルニア州は4つの段階に分けて外出制限の解除を計画しており、小売店や一部の製造業の営業再開が、第2フェーズに区分されている。ニューサム知事は5月8日からの第2フェーズの開始を宣言したが、美容室やジム、映画館などは第3フェーズに指定されており、日程はまだ決められてない。