この取り組みについて、グッチのクリエイティブ・ディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレ氏と社長兼CEOのマルコ・ビッザーリ氏は連名で次のようにコメントしている。
「今私たちは、COVID-19 パンデミックという思いもよらなかった危機に直面しています。私たちはこの脅威に立ち向かうべく、パンデミックにより影響を受けている人々、特に母国であるイタリアで、また世界中で人々を救うために最前線で献身的な仕事をしている医療専門家、医師、看護師の方々を支援します。彼らの惜しみない行動と勇気は、この困難な日々の中で私たちの進むべき道を照らしてくれます。お互いに支え合い、最も弱い立場にある人々を助けることで、私たちはこの危機を乗り越え、これまで以上に団結することができるでしょう」
さらにグッチはSNSを通じて私たちのアクションを求めている。前出のクラウドファンディングに誰もが参加できる専用サイトを設けたり、ハッシュタグ「#GucciCommunity」を用いて寄付を呼びかけるその一連のプロジェクトは、“私たち一人ひとりがチェンジメーカーとなって、共に今回の危機に立ち向かっていこう”というメッセージを込めて「WE ARE ALL IN THIS TOGETHER」と名付けられた。訳せば、「私たちはみな同じ仲間だ」とでもなるだろうか。
疫病や災害を他人事ととらえず、皆が自分のこととして捉え、一歩前に踏み出せば世界は変わるだろう。私たちの一歩がいま、切実に必要とされている。
グッチは7000万人を超えるフォロワーを持つ公式SNSアカウントを世界保健機関(WHO)に提供し、公共サービス情報を拡散している。