時間管理の実用的な6つのコツ

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1日には、全てのことを完璧にこなす十分な時間はない。起業家は、時間の価値とそれを適切に管理する重要性を理解している。しかし、時間管理に関する見識はありふれた価値のない、繰り返しが多いものになった。

誰しも、ある種のルーティンを守ることが推奨されることを理解しているし、重要で時間的制約のあるタスクは優先すべきことは明らかだ。また、気が散るものは全て避けるべきだということも一般的に理解されている。

私は数人の素晴らしい起業家を取材し、それぞれに大きな効果をもたらしたユニークで実用的な時間管理のコツについて聞くことにした。その結果は次の通りだ。

1. 「なぜ」から始める


「なぜ」から始めることは、作家・講演者のサイモン・シネックが初めて広めた概念で、始めにそれぞれのタスクの究極の目的を定義することを促すものだ。

この戦術は、DIY(ドゥ・イット・ユアセルフ)コミュニティーのホームトーク(Hometalk)など、多くの企業で効果を発揮した。ホームトークの共同創業者で最高マーケティング責任者(CMO)のミリアム・イリオンズは「『なぜから始める』ことで、時間を賢く使い、正しいことに焦点を当て、良い決断をすることができる。自律性が持て、チーム内での創造性とイノベーションが促進され、個々人に最終目標の共通ビジョンを持たせることができる」と述べた。

2. 技術を活用する


最近では、何らかのデジタル変革を経験していない業界はほとんど存在しない。起業家には拡大のため、業界独特の技術イノベーションを受け入れることが欠かせない。欧州の金融技術企業であるクレジットパイロット(CreditPilot)のフェリックス・ポリアンスキは「市場のニーズとフィンテック業界の目標は非常に高速に変化していて、企業は新たな技術を非常に頻繁に採用することで適応しなければならない。過去わずか4年の間にも、当社は従業員の数を10倍の500人以上にしなければならず、それによって社内のプロセスだけでなくコミュニケーションの習慣も作り変えなければならなかった」と述べている。

3. 体内時計を聞く


早起きが好きな人もいる一方、夜遅くまで起きている人もいる。そのため、エネルギーを感じる時間帯はそれぞれ違う。不動産投資会社ヘリテージ・エクイティ・パートナーズ(Heritage Equity Partners)創業者のトビー・モスコヴィッツは自分自身の体内時計を聞くことが非常に大事だと思っている。モスコヴィッツは次のように述べている。

「私は2つの重要なルールに従うようになった。1つ目は、自分が最も良い状態にある時間に重要なタスクを予定すること。私にとって、これは午後2時前に当たる。2つ目は、少なくとも1日に30分は自分に喜びをもたらしてくれることに費やすことだ。それが仕事の一部を成すものであれば幸運だ!」
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翻訳・編集=出田静

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