4. 遠隔勤務の選択肢を与える
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に一つ素晴らしいことがあったとすれば、それは労働者が遠隔勤務できる選択肢が広まったことだ。これにより、起業家は世界のあらゆる地域から人材を採用できるだけでなく、通勤時間を削減し、より生産的に働ける時間を確保できるようになる。
個人に合わせたクラウドコスト最適化ツールのピリアス(Pileus)でフルスタック開発者として働くアディ・バラクは「ピリアスでは、現在のような時期でも通常通り勤務を継続できるよう、仮想プライベートネットワーク(VPN)を通し、家から安全に通信することも可能とする安全な労働環境を確保してきた」と述べた。
5. 簡単なタスクには携帯電話を使う
子どもの世話をしながら在宅勤務を行う起業家は独自の課題に直面しており、仕事に捻出するまとまった時間を探さなければならないことが多い。これは、化粧品企業イヴォ・カントア(Evo Contour)の創業者、エミリー・ピアソンの場合に当てはまることだ。「子どもを持つ専業主婦で起業家でもある人には時間管理が欠かせない。おそらく朝9時から夕方5時までビジネスをすることにはならないだろう。私はやることリストを作り、その日の中で可能なときにタスクを完了させるようにしている。一部のタスクは私の腕で赤ちゃんが眠っているときに携帯電話で完了できる」
6. シンプルさを維持し、整理する
ミニマリズムはただのインテリアデザインのトレンドではなく、時間やエネルギーの節約を可能にする考え方も指す。全米プロフェッショナル・オーガナイザー協会(NAPO)が2008年に米国内の400人ほどの消費者を調査したところによると、27%の人が仕事で秩序を欠いているように感じると述べた。また、作業スペースがもっときちんと整理されていればより効果的・効率的に働けると述べたのは、そのうち91%だった。
スマートオフィス製品企業オートノマス・ドットエーアイ(Autonomous.ai)の創業者であるデュイ・フイン最高経営責任者(CEO)は「片付けとミニマリズムの効果はライフスタイルの大幅な改善と、気が散る要素が減ってさらに集中できるようになったことによる時間管理の向上として現れる」と述べた。
こうした実用的な時間管理のコツを実践することで、ビジネスのより有意義で中核的な側面に注力する時間を作れるようになるだろう。