希少な宝石を惜しみなく使い、職人たちの超絶技巧で、独創性豊かにデザインされたマスターピース。美術品クラスにまで高められたその美しさに、資産家たちの熱い視線が向けられている。流行に左右されず、世代を超えて受け継がれる超級ハイジュエリーの最前線に迫る。
本記事では本誌2月号で掲載された、「ハイジュエリー特集」より、ブルガリ「Cinemagia」をご紹介。
およそ290億円という映画史上最高クラスの製作費、出演者数は22万3000人──。空前の規模で製作された映画『クレオパトラ』がローマ郊外のチネチッタで撮影されているとき、合間をぬって主演のエリザベス・テイラーはブルガリに足しげく通っていたという。リズのみならず、オードリー・ヘップバーンやジーナ・ロロブリジーダなど、名だたるスターも顧客名簿に名を連ねた。密かに愛を育んでいたリズとリチャード・バートンは、ブルガリのVIPルームで逢瀬を重ねたという。
そんな黄金時代の映画とブルガリとの蜜月時代を称えたハイジュエリーコレクション、それが「チネマジア」。白眉となったネックレスは、ルビーとダイヤモンドを大胆にセットしたデザイン。豊かな色彩と洗練されたモダニティ、そしてスタイリッシュさというブルガリならではの魅力を備えた、稀代のシグネチャーピースなのだ。
ブルガリのジュエリー クリエイティブ ディレクター、ルチア・シルヴェストリは宝石の専門家であり、コレクションに惜しげなくあしらわれた宝石は、彼女自身が選び抜いたもの。まさにスター級のプレシャスストーンが輝くハイジュエリーとなっている。
注目ポイント
燃えるように赤い10.048カラットのモザンビーク産ルビー。その下には2.64カラットのペアシェイプダイヤモンドがきらめく。両サイドのルビーとダイヤモンドはバランスよく並んでいるように見えながら、実はさまざまな形状の石がランダムに配置されている。
DESCRIPTION
素材:PT、ルビー、ダイヤモンド(計37.81カラット)
価格:11億7837万円(予定価格)
問い合わせ:ブルガリ ジャパン(03-6362-0100)