神経科学に基づいた仕事のストレス対処法

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2. 自律性 制御できていると感じるニーズ


自分で変えられるものを特定し、厳しい状況でもこれらに注目することでバランス感を取り戻すことができる。「今は自分がコントロールできる全てのものを挙げるべきときだ」とロック博士。「こうした要素をよりうまく管理することに取り組むこと」。睡眠や勤務スケジュール、運動の習慣などがこれに当たるかもしれない。そうすれば、これから直面するかもしれない嵐を切り抜ける力があるとますます感じ、さらなる強さを得られるだろう。

同様に、パンデミックにより生まれた新たな変化に従業員が適応できるよう、部下にはスケジュールをより自由に管理させてみよう。新たに子どもが生まれた人や病気の家族の介護をしている人、一人で暮らしている従業員が最も柔軟性を必要としているかもしれない。特定の時間帯に仕事をすることが難しい他の制約がある場合は、従業員と協力してそのニーズを取り込めるよう努力する。

3. 関係性 集団に属していると感じるニーズ


友人や家族と定期的につながることで、自己隔離によって感じる寂しさと闘おう。グループでのフェイスタイムのセッションや定期的なズーム会議を企画し、大事な人と強固なつながりを維持すること。愛する人の顔を見たり声を聞いたりすることは、正常感を維持するために欠かせない。一人で隔離されているときには特に重要だ。

鍵は共感だ。人は、あなたが自分の健康を心から気遣ってくれていて、より良い生活を送ることを望んでくれていると信じる必要がある。通常の確認以外にも、現状について尋ねること。(たとえ、おしゃべりのため追加の時間を捻出することが必要になったとしてもだ)。相手はあなたに大切に思ってもらっていると感じることを本当に必要としている。

4. 地位 階級制度の中に収まるニーズ


管理職として、各従業員の達成事項をその大小にかかわらず取り上げることで、チームの士気を高めることができる。チームの毎日の達成事項や進捗を褒めること。他の人にも分かる形で行うのが望ましい。

5. 公平性 正義と平等な待遇を求めるニーズ


家庭での生活や家族の状況を理由とし、独自のニーズを持っている人がいることを受け入れよう。最も必要としている人に支援を提供できるよう取り組み、他の人も同様の行動を取れるように支援しよう。

翻訳・編集=出田静

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