もうひとつは、その日の会議の「グラウンドルール」を決めることです。
「今日は笑顔で大きくリアクションをすることをルールにしましょう」「今日のルールは、意見を否定しないことです」など、会議中の共通規則をリーダー(またはファシリテーター)が決めて発表すると効果的です。
会議には「何を決めるか」「何について確認するか」といったゴール設定が不可欠ですが、ゴールにたどり着くためのルールも決めることで、全員の意識が揃いやすくなります。
“その場の空気”を共有できないオンライン会議では、ファシリテーションの力量が問われます。会議室ではできていたことがうまく進まず、自信を失いかけているリーダーも少なくないはずです。そもそもデジタルが苦手、という人もいるでしょう。
しかし、その「苦手」や「できない」は、むしろチャンスです。ここぞとばかりにどんどん部下や後輩に聞き、教わりましょう。
「部下に教わる」「上司に教える」という経験は、お互いの関係性を対等にし、部下の自信を育てます。より率直な相談や意見を交わし、これまでにない結束で力を発揮できる。そんなチームの未来を想像しながら、目の前の混沌や試行錯誤に飛び込んでみる。激変の中で奮闘するリーダーたちに拍手を送りたいと思います。