「対面の営業ができない今の時期に、じっくりやるべき仕事は何だろうか?」
「自分にとって、そしてチームにとっての、在宅勤務のメリット・デメリットは何だろうか?」
そんな根本的な問いから一緒に話し合ってみるのもいいでしょう。
不安を口にするメンバーがいたら、「不安なときこそ、つながれるチームでありたい」と受け入れる。「こんなの無駄じゃないですか」と反発するメンバーに対しては、「たしかに無駄かもしれないけれど、今しかできないことを大事にしていこう」と伝えてみる。
まずは、声を受け入れて、それに対してポジティブメッセージを粘り強く発し続けていると、確実に相手の反応も変わってくるはずです。相手の変化が見えてくると、「インスピレーション(刺激)を与えられた自分」を認めることができ、リーダーとしての自信へとつながっていきます。
最初はうまくいかなくて当然です。メンバーに対してのコミュニケーションがうまくいかなかったときは、素直に反省し、謝ってしまえばいいと思います。
たとえば「今日の会議、うまく皆の意見を引き出せなくて申し訳ない。きっと普段から力不足だったのだと反省している。自分がどうやればよかったかアドバイスも欲しいし、力もかしてほしい」。 そんなストレートな言葉も、“劇的な環境変化”の下では自然に口にできそうではありませんか。
自分の失敗を素直に認める文化をつくることは、チームを強靱にします。「困難な今だから、できることがある」とプラスの意味づけをし、リーダーシップを一段高めていくイメージを持っていただきたいと思います。
そして、こういった“意味づけ”のトレーニングは、どんな環境変化もタフに乗り越えられる自分をつくってくれるはずです。一生もののライフスキルを磨くきっかけを逃さず、自分自身を前へと進めていきましょう。