新型コロナでスポーツ大会再開できず。eスポーツが主流になる近未来図

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新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、日本では緊急事態宣言、海外では都市封鎖が当たり前になっているいま、スポーツ・イベントはすべて延期もしくは中止、無観客試合さえも難しい局面を迎えている。
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そんななか部分的にイベントを補完するかのように、一部ではeスポーツが脚光を浴びている。いや近年、徐々にeスポーツの隆盛は目につくようになっていた。例えばJリーグはコナミと共催し「e Jリーグ・ウイニングイレブン2019」を実施。J1、J2の40チームによるクラブ対抗戦を開き、メディアでも注目を集めていた。

スポーツ団体やゲーム会社のみならず、NTTドコモは2018年から格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series」(EVO)日本大会の協賛をスタート。昨年、福岡で行われたEVO JAPANのタイトル・スポンサーにもなっている。また、auも日本eスポーツ連合(JeSU)の公式スポンサーの座につき、eスポーツチームへの協賛を中心に取り組んできた。

ここに来てさらに、コンベンショナルな「スポーツ」の延期や中止を受け、米ESPNなどスポーツ専門放送局は、過去試合の再放送などだけでは番組不足に陥り、予定外にeスポーツの実況を編成に取り入れる形をとっている。
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FIFAやNBAもeスポーツが話題


世界的にサッカーが開催されない状況下、国際サッカー連盟(FIFA)はオンライン開催可能なeスポーツにスポットをあて、4月には、FIFA主催「eNations Stay And Play Cup」さえ予定していた。これは43 カ国・地域の代表選手が参加、4月 21 日から 25 日までオンラインで行われ、日本からは元A代表・岡崎慎司が参戦するスケジュールまで組まれていた。

残念ながら運営側の準備不足などを理由に、直前に大会中止の決定がなされたものの、世界的自粛生活においても、オンライン上のスポーツ大会開催の可能性を提示した。

一方、八村塁が日本人として初めてドラフトにより入団し、話題をさらったNBAも2019-20シーズンは途中で打ち切りとなったまま。NBAはシーズン前から公式オンライン・ゲーム「NBA 2K20」のプロモーションに力を入れていたが、シーズン打ち切りを受け、4月上旬にNBAプレーヤーがこのゲームで対戦するエキシビションを実施。ブルックリン・ネッツのケビン・デュラント、ワシントン・ウイザーズの八村塁ら16名の現役選手がトーナメント形式でプレーし注目を集めた。

「NBAは懐が深い」と思わせたのはウイザーズ所属の八村がロサンゼルス・レイカーズを選びプレーしてもおとがめ無しという点。八村がレブロン・ジェームズを操りバスケに興じる様は、どうにも笑いを誘った。八村は準々決勝でフェニックス・サンズのデビン・ブッカーに惜しくも敗退。だが、このゲームで八村はロサンゼルス・クリッパーズを選択し、敗れ去るという点が興味深い。
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文=松永裕司

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