40代でデジタルノマドになる方法

Asmiana / shutterstock.com


3. 戦略を立て、柔軟性を持つ


ハパノウィッツは「子どもがまだ幼いため、コスタリカでイベントを開催する間に家で留守番をさせられないなら、今は将来のビジネスの種をまいておこう。私が写真のビジネスを始めたとき、どこでも働けるようになることが優先だったため、それに合わせて重要なビジネス上の決断をした。手っ取り早く現金が得られるものの目標とは正反対となる地元スタジオ開設はせず、忍耐強く待った」と語った。

「自分の街でも顧客を持ったが、友人や理想的な顧客の世界的なネットワークを構築し始め、徐々に評判が広まった」

「自分が働きたい都市向けにウェブサイトを最適化したし、インターネット上のコミュニティーに参加したり、夢の顧客がいると分かっていたイベントに出掛けたりした。少しずつ、私の評判と電子メールリストが広がっていった」(ハパノウィッツ)

私の子どもは3歳と2歳で、生活面でも感情面でも長い間離れて過ごすことは難しい。あなたも同じ状況なら、今は種をまいておくとよい。事業の立ち上げについて長期的な視点で考え、コネの電子メールアドレスを集めたリストを作り始め、ネット上で活動をすることで、たとえ今すぐ実現できなくとも、目標に近づける。

4. 仲介を頼むことをためらわない


「来年夏にはスペインで暮らすことを夢見ているなら、自分のメールリストに入っている人に連絡し、自分の計画を明かして、知人を推薦・紹介してもらうことができないか尋ねてみよう。ソーシャルメディアに投稿する、あるいは屋上から大声で叫んでもいい。そうすれば、あなたがコネクションを作ることを喜んで手伝ってくれる人が見つかる。インターネット上には多くのオンライングループがあり、グローバルなビジネスを経営している他の人々とつながることができる。人脈が自分の資産となることを忘れないこと」(ハパノウィッツ)

多くの起業家は、ソーシャルメディアに投稿したり電子メールを送ったりして自分のコミュニティーに旅行の計画があることを知らせる。こうしていろいろな都市で交流会や夕食会を企画し、ネットワーキング(人脈作り)のイベントや会議などに出席する。この賢い戦略により、キャリアを通して活用できるグローバルなネットワークが作られる。

5. 自分を売り出す


「オンラインの世界は、40歳以上の多くにとって初めは恐ろしいものにも思えるため、多くの人が夢を見ながらも諦めてしまう。しかし今の時代、テクノロジー通でなくともデジタルで生計を立てることができる。大半のビジネスでは、シンプルなウェブサイトを開設し、潜在顧客の電子メールリストを作り、決済方法を確立するだけでよい。それが難しいようであれば、誰かを雇って代わりにやってもらうこともできる」とハパノウィッツ。

「自分が売るものを提示し、価格を設定して、自分が仕事を請け負っていることを世界に知らせよう。望む方向に一歩ずつ前進すれば、すぐに場所を問わない生活が手に入るだろう」

編集=遠藤宗生

ForbesBrandVoice

人気記事