最近のデータによると、テクノロジーを活用して場所を問わず働く「デジタルノマド」の半分近くが38歳を超えていて、その数は増え続けている。さらに、デジタルノマドの女性の57%は、同世代の女性の平均収入以上の額を稼いでいる。これは、起業を考えている人にとっては非常にうれしいことだ。
このライフスタイルはほぼ誰でも実現可能で、必要なのは少しの計画と認識の変化だけだ。私は、世界中を旅しながら事業を経営するパーソナルブランド写真家ハイディ・ハパノウィッツに、場所に縛られない事業を40代で作るコツを尋ねた。
1. ほぼ全ての事業は場所を問わないことを知る
ハパノウィッツは次のように述べている。
「コンサルティングやコーチング、教育、執筆、デザイン、あるいは人々にインスピレーションを与えることなど、どの分野で働くにせよ、必要なのはしっかりしたWi-Fi接続と、オフラインの仕事をオンライン化するわずかな工夫だ。教師ならば、第2外国語として英語を教えることができるし、日中はヒマラヤをハイキングしつつ夜にはオンラインで生徒を指導することもできる。カップル向けのセラピストは、ハワイのリゾートやスパで対面式のワークショップを行うことができる」
「私は初めての写真イベントをロンドンで開催したとき、フロリダに住んでいた。既婚者の場合、パートナーが旅先でも仕事をする方法についてのアイデアを出し合い、これが双方にとってウィン・ウィンだと思えるようにしよう」
2. 最初はグローバルでなくローカルに考える
デジタルノマドになる最初のステップは、近場で踏むべきだ。いきなり大きなスケールで考えてしまうと、世界を股にかける生活はとても難しくて恐ろしいことに感じてしまうからだ。特に、子どもがいる場合なおさらだ。ハパノウィッツは次のように助言している。
「バリ島やコスタリカでヨガのツアーを主催したいと夢見ているなら、まずは地元のスタジオで参加者を数人募ることから始めること。子どもがサマーキャンプや祖父母の家に遊びにいって長期間いないとき、パートナーとの充実した時間を過ごしているときなどに、イベントの計画を立てよう」
「ウェブデザイナーとしての9時5時の仕事を辞めたいとしても、いきなり辞めてはいけない。地元でいくつかフリーランスの仕事を始め、現在の収入を海外でまかなえるくらい忙しくなるまで続けること。子どもがサッカーの練習に出ているときや、高齢の親が昼寝している時間を活用する。あなたの評判が広まり顧客が増えれば、ビジネスも成長する」