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2020.05.04 18:00

経済界の重鎮・出井伸之が大作家・塩野七生と交わした手紙 #新しい師弟関係

作家・塩野七生


撮影のためにローマに住んでいる塩野のもとを訪れ、前日に挨拶に赴きたいと連絡をした。すると「初めて会ったときの新鮮さを大切にしたいので、事前にお会いするのはご遠慮したい」と、丁重に面会を断られた。その対応に面食らったが、理にかなっているとすぐに納得した。
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塩野の思考、発言は首尾一貫して合理的で、日本にいるときに出会う多くの人たちのように、空気を読んだり、忖度したりすることはない。実際に塩野と対面してみると、同い年の彼女は歯に衣着せぬ発言で、出井はハッとさせられ続けた。

ローマと南イタリアを結ぶアッピア街道を2人で歩いていたとき、ふと出井は心の声をこう漏らした。

「ソニーはなんでこんなに難しい会社になっちゃったんだろう」
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すると塩野は、ピシャリとひと言、こう述べた──(続きはフォーブス ジャパン 2020年6月号でお読みいただけます)。

作家・塩野七生の痛烈なひと言とは。そのほか、マネーフォワードCEO辻庸介、マクアケ代表取締役社長の中山亮太郎、作家の辻仁成から政治家野田聖子まで、全55組の師弟関係を一挙公開。フォーブス ジャパン2020年6月号は現在、好評発売中! ご購入はこちらから。



塩野七生◎1937年生まれ。作家。68年より執筆。初の書き下ろし長編 『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』で70年度毎日出版文化賞。02年、イタリア政府より国家功労勲章を授与。07年文化功労者に選出。ローマ在住。

出井伸之◎1937年生まれ。60年にソニー入社。欧州での海外事業などを経て、95年社長就任。退任後、06年9月クオンタムリープ設立。大企業変革支援やベンチャー企業の育成支援活動を行う。現在、同社代表取締役会長。

文=谷本有香 写真=新潮社写真部

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