メリット・ホーキンズと全米医師財団の共同分析によると、長期的には、新型コロナウイルスのパンデミックによって米国では医師の供給が損なわれる可能性があることが明らかになっている。調査データによれば、医師の5人に1人弱にあたる18%が、「退職するか、開業している病院を一時閉鎖するか、患者の治療から手を引くつもり」だという。
全米医師財団会長で医師のゲイリー・プライス(Gary Price)は、「新型コロナウイルスの流行前から、医師は仕事について不満を漏らしており、燃え尽き症候群(バーンアウト)や、医療規制や電子カルテ使用などを負担に感じたことをきっかけに、メンタルヘルス問題を抱える確率が高かった」と語った。「(新型コロナウイルスの)パンデミックによって、医師はさらなる激務を強いられている。私たちは医師が直面している経済的・精神的な負担を軽減させられる解決策を早急に提供しなければならない。現在、そして新型コロナウイルスの危機終息後に、医師たちがウェルビーイング(心身の健康)を回復できる手段が必要だ」