しかし、廃棄物を減らす取り組みはイベントが行われるはるか前に始まる。パースレーンは食品とコスト効率を最大限高めるため、購入する食品の量を減らしてメニューを調整し、サプライチェーン全体で変革を起こした。
ガブリエルは「私たちは最初から少ない量の食品を購入しており、必要な分に非常に近い量を作っている。そのため、残ったものをただ堆肥にしているわけではない」と語った。「当社では、材料を別の方法で再利用する方法をきちんと見つけている」
同社では、食品コストからリサイクル資材運送会社まで、ビジネスを運営するほぼ全てのコストを調整する必要があった。また成功を収めるために、顧客(特に同社に関心を寄せる理由が食べ物であり、廃棄物ゼロの目標については知らない可能性がある顧客)と話をすることでちょっとした教育活動も行った。
パースレーンは開催する全イベントの二酸化炭素排出量を測定することで、二酸化炭素の排出量を吸収量より少なくする取り組みに投資しカーボンニュートラルとなるようにしている。同社はまた、廃棄物と二酸化炭素の排出量を減らすさらに多くの方法を検討し、継続的に進化を遂げている。
ほぼ全てのイベントが保留状態の現在、パースレーンは食品廃棄物を減らす取り組みを続けつつ、自宅で過ごすニューヨークの人の食事の支援を行っている。同社は先日、配送サービスのパースレーン・プロビジョンズ(Purslane Provisions)を立ち上げ、顧客に調理済みの食事を週に1度提供するとともに、地域支援型農業(CSA)の野菜や食料棚の常備食品を販売している。
ガブリエルは「当社では、今の時期なかなか得づらいものを補給しようとしている」と語った。