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中国・深センの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例に関して行われた分析結果から、10歳未満の子供の感染率は、調査の対象とした感染者全体の平均より高くなっていたことが分かった。また、女性と男性の感染率はほぼ同じである一方、男性患者の重症化率は女性の2.5倍となっていた。

英医学誌ランセットに掲載された論文によると、深セン疾病対策予防センターが2020年1月14日~2月12日に感染を確認したCOVID-19の患者のうち、男性は187人、女性は204人だった。このうち呼吸不全や臓器不全などの重篤な症状を起こした人の割合は、男性の方が女性よりおよそ2.5倍高かった。

また、重症化する可能性は低いとみられるものの、子供の感染率は成人とほぼ同じで、全年齢の平均を上回っていた。感染者の平均年齢は45歳となっている。医師が最初に診察した段階ですでに重症化していた患者は、全体のわずか9%だった。

調査対象とした患者391人の潜伏期間は、平均5日だった。だが、濃厚接触者1286人を追跡調査し、検査の対象範囲を広げた結果、感染から発症までの平均日数は、平均3日に短縮されたという。

これらの患者は平均0.4人に感染させていたとみられ、二次感染した人の11.2%は、患者の同居者だった。ただ、全体の8.9%に当たる患者は“スーパースプレッダー”として特定されており、接触した人の80%が二次感染していた。

基本再生産数(感染者1人が何人に感染させるか)に関するこの結果について、研究者らは、データが観察に基づくものである点を指摘。この数値であれば、「感染は拡大せず、消滅していくはずだ」と説明。深センでの調査結果でここれほど低い数値となった原因は、「発端症例と濃厚接触者を特定して隔離するためのCDCの取り組み」にも関連があるとみている。

追跡調査が重要


依然として感染拡大が続く一方、米国ではすでに、ジョージア、ハワイ、アラスカ、テキサスの各州が経済活動の再開を決めている。こうしたなか、深センで行われたようなこうした分析の結果が示すのは、感染者と接触した人の追跡調査の重要性だ。

追跡調査を行うことで、感染者に接触した人が即座に検査を受け、また別の人に感染させるのを防ぐためにどのような行動を取るべきか、決定することができる。

米公共ラジオ局(NPR)は先ごろ、国内の各州で行われている接触者の追跡に関する取り組みの状況を調査した。その結果、41州とワシントンでD.C.で、7602人がこの作業に当たっているとみられることを明らかにした。だが、専門家らの間には、追跡調査に必要な人数は全米で10万~30万人との見方もある。現時点では、必要な数にはまったく及ばないということだ。

編集=木内涼子

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