I cover the business of fashion in Europe

Photo by Edward Berthelot/Getty Images

ファッショニスタたちは、すぐ取り出せるように財布を用意しておこうと思うかもしれない──フランスのファッション業界が、これまでにない試みを行おうとしている。

医療従事者らに必要な物資を提供している非営利団体「ProtegeTonSoignant(世話をしてくれる人たちを守ろう)」の資金集めを支援するため、同国の主要ブランドが“一度限り” のオークションに協力する。

参加を表明しているのは、シャネルやディオール、ルイ・ヴィトン、バレンシアガ、セリーヌ、コム・デ・ギャルソンなど80を超える主要なブランド。どのブランドも過去のサンプルを出品するのではなく、アーカイブから選んだアイテムをカスタマイズするか、新たにデザインしたものを出品する。

制作に必要な設備や生地へのアクセスが得られなかったデザイナーたちには、作品ではなくデザインのスケッチを提出することでの参加も認められた。それらはオーダーメイドの品として制作されている。

出品する作品に課された唯一の“ルール”は、アイテムにProtege Ton Soignantのブランドカラーである鮮やかなブルーを取り入れること。オークションでの入札価格は100ユーロ(約1万1500円)からで、団体が得た収益はすべて、国内の病院と医療従事者たちのために使われる。

この団体が活動をはじめたのは、わずか5週間ほど前。だが、調達した資金はすでに500万ユーロを超えているという。

同団体はインスタグラムのアカウントで毎日、寄付金を何にどのように使用したか公表している。たとえば、提供したものの一覧として、「必需品、救命のための器具、シューズカバー」などの品目と個数や、「食品供給業者に資金援助」したことなどを明記。それぞれに充てた金額の合計も記載している。

オークションは「La Mode S’Engage」のウェブサイトで5月1日(米東部夏時間の午前6時)から開始され、4日(同午後5時59分)まで行われる。

編集=木内涼子

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