世界の観光地をオンラインで楽しむ試み
美術館や商業施設なども、休館・休園せざるを得ない状況です。そこで、自宅でアートやエンタテインメントを楽しめるコンテンツを紹介しましょう。
厳しい外出制限が続くニューヨーク。ミュージカルや演劇、コメディなど、ライブエンタテインメントの中心地であるブロードウェイも残念ながらすべての劇場を閉鎖しています。そんな中、エンタテインメント界のトップスターたちが集結し、歌や劇を披露する「リビングルーム・コンサート」と名付けられたショートパフォーマンスを毎日公開する取り組みがスタートしました。
引用元:Broadway World
演劇ニュースのWEBサイト「Broadway World」で公開されるオンラインライブの参加メンバーは、2019年12月より上映中のミュージカル『ジャグド・リトル・ピル』(アラニス・モリセットのメガヒットアルバムをもとにした作品)の女優、キャサリン・ガラガーや、『ディア・エヴァン・ハンセン』(第71回トニー賞でミュージカル作品賞を含む最多6部門を受賞した名作ミュージカル)のアンドリュー・バース・フェルドマンなど、ブロードウェイの現役役者が参加する豪華なラインアップ。むしろ普段は観ることが出来ないできない特別なエンタテインメント体験ができます。
LIVING ROOM CONCERTSはこちらのメディアからチェックできます。
・LIVING ROOM CONCERTS News, Articles and Videos はこちらから
ニューヨーク観光の魅力と言えばオペラ鑑賞もそのひとつ。しかし、MET(メトロポリタン歌劇場)も現在休館中。すべての上演を中止しています。そんな中、3月16日からMETがライブ配信サービスを始めました。毎晩、19:30(日本時間8:30)より、過去のオペラ公演が無料で配信されています。作品は配信開始から23時間視聴可能で、毎日“その日だけの”演目が公開されるので見逃せません。ウェブサイトの他に、iPhoneとAndroid対応のアプリでも観覧が可能になっています。
・The Metropolitan Opera はこちらから
「シドニー・ ビエンナーレ2020」がオンラインで展開
今年オーストラリア・シドニー観光の目玉であった「シドニー・ ビエンナーレ2020」。開催22回目となる今回は、先住民のウィラドゥリ語の「NIRIN(ニリン)」をタイトルに冠して、現代社会と先住民との関係や文化・交流・社会的課題などをテーマにした作品や情報発信を行っています。
3月14日に開催にこぎ着けたものの、新型コロナウイルスの影響で一般公開を一時中止しているところです。そこで主催者は作品をオンラインで体験できるようさまざまな試みを開始。グラフィック、音声、映像など作品やメッセージの内容に合わせてInstagram、Spotify、YouTubeなどのツールを駆使して発表し続けています。Google Arts & Cultureでの作品公開も検討しているとのこと。シドニー・オーストラリア観光を計画していた方はぜひチェックしてみてください。
※オンラインの取り組みの最新情報はこちらで
・Get ready to experience the 22nd Biennale of Sydney online !
世界のアートをバーチャル体験できるGoogle Arts&Culture
2016年に大幅にリニューアルされ話題となった、Googleが提供するバーチャルミュージアムアプリ「Google Arts&Culture」(webブラウザ上でも楽しめます)。世界各地の美術館や博物館が所蔵する作品や文献、文化遺産などを検索したり、それらのディテールに富んだ表現を鑑賞したりすることができます。
MoMAや大英博物館などの超人気施設から新進気鋭のアートギャラリーまで、2,000以上の施設と6,000人以上のアーティスト、600万点を超える写真、動画、文献、その他の芸術、文化、歴史的文書を楽しむことができるのです。
有名な作品の超高解像度画像や、ストリートビュー トロリーで美術館などの館内を撮影した360°画像で、バーチャルツアーなど現場にいるよりもリッチなアート体験ができるのも魅力です。またいつか旅行できる日のために、行きたい美術館、見たい作品をリストアップしておきましょう。
・Google Arts&Culture はこちらから