ビジネス

2020.05.12

VCに関してもっと早く知っておきたかったリアルな実態


VCもピッチをする責任がある


その通り。VC達が投資するそのお金はどこから来ているのか。多くの場合、それはVC自身のお金ではない。起業家とやりとりすることだけがVCの仕事ではない。それどころか、VCはその時間の大半を、スタートアップの起業家と同じように費やしている。そう、資金調達に。

VCも他のスタートアップと同じようにハイリスク、ハイリターンのプロダクトを提供している。VCの成功も資金調達、営業、プロダクト作り、マネージメント、マーケティング、そしてビジョンの実現に委ねられている。

その点においては、VCもスタートアップ起業家にかなり近い。実際のところ、多くのVCの人たちは、自身を起業家だと感じている。誰かもっと早くその事を教えて欲しかった。

ベンチャーキャピタリストも起業家なのである。だからこそ、彼らを神格化するのではなく、同じ起業家の一人として接して欲しいのだ。彼らを崇拝したり、売り込んだり、感動させようとせずに、純粋に理解して欲しい。

VCに対しての視点を変えるだけでも、両者にメリットを生み出すパートナーシップが築けるかもしれない。もしそれができなくてもOKだ。最低でもお互いを助け合う友達にはなれるだろう。ビールを一杯飲みながら、お互いのしんどさを愚痴り合うだけでもいいじゃないか。

原文: ”What I Wish Someone Had Told Me About Venture Capitalists” – Medium

まとめ: VCを理解する事の大切さ


このように、スタートアップのエコシステムにおいて欠かすことのできないVCであるが、日本ではまだまだ近寄り難い存在に思われる。しかし、こちらシリコンバレーでは、2020年1月にbtraxが主宰したイベント、SF Pitch Nightでも審査員として迎えたり、スタートアップの起業家と気楽にコミュニケーションしたりなど、かなり身近な存在である。

(この記事は、btraxのブログfreshtraxから転載したものです)

文=Brandon K. Hill(CEO of btrax. inc)

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