「いまがそのとき」フェデラーが男女テニスツアーの統合を提案


テニス界には、全部で7つの運営団体がある。具体的には、男子ツアーを運営するATP、女子ツアーを運営するWTA、4つのグランドスラム大会(ウィンブルドン、全米オープン、全仏オープン、全豪オープン)、ルールを決める国際テニス連盟(ITF)の7つだ。

1970年代はじめに男女のプロツアーを統合しようとして失敗に終わったキングと同様、ウスターも、男女のツアー統合を長年にわたって支持してきた。

「ひとつの団体、ひとりのコミッショナーが存在し、適切なやり方でじゅうぶんな独立性をもたせる。それがテニスにとって良いことだと、昔から確信している」。ウスターは4月10日、Forbesに対してそう語った。

ATP会長のアンドレア・ガウデンツィ(Andrea Gaudenzi)は、ATPテニスラジオで最近行われたインタビューにおいて、男女のツアーの連携を強めるという考えを受け入れる姿勢を見せている。

テニスの展望を尋ねられたガウデンツィは、「われわれは、ほかの競技、ほかの娯楽プラットフォームと競争している」と述べた上で、こう続けた。「テクノロジーに投資し、別の組織、とりわけWTA、ITF、グランドスラムともっと密接に連携する必要がある。(複数の団体が)まとまって力を合わせれば、より多くの技術やイノベーションに投資し、より良い体験をファンに届けられるからだ。それこそが重要だ」

ATPとWTAの連携は強まっていると思うかという問いに、ガウデンツィはこう答えている。「それはきわめて重要な要素で、競争相手に対するわれわれの最大の強みだと思う。素晴らしい女子競技があるだけでなく、観客が女子と男子でくっきりわかれている。(男女を)統合したイベントは、競技場でもメディア上でも、より良いイベントになると確信している。バラエティ豊かなのは良いことだ。ファンたちは、競技場でもメディアでも楽しんでいる。ATPとWTAとグランドスラムには、統合された強力なトーナメントがある」

「とてもシンプルな話だ」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

ForbesBrandVoice

人気記事