スタンフォード大学、コロナ流行で勧誘行事をバーチャル化

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だが、キャンパス訪問イベント中止により、その大学の校風が自分に合うかどうかを見極める機会が減ることは間違いない。筆者は自分の大学選びの際にスタンフォード、ジョージタウン、ミシガン、ノートルダムの各大学を回ったが、スタンフォードを訪れた際にここが自分に最も合っていると感じた。理由のひとつは、現地の気候だった。筆者は、ノートルダムの所在地であるサウスベンドが吹雪に見舞われた1週間後に、スタンフォードがあるパロアルトを訪れた。

他には、学生の雰囲気も理由のひとつだった。私はスタンフォードに入ったから起業家になったのだろうか、それとも起業家精神を既に持っていたからスタンフォードへ入ったのだろうか? どちらにしろ、西海岸での生活を想像したこともないアラバマ州出身の少年であった私にとって、実際に大学を訪れることによる違いは大きかった。

これまでの各世代は、第1次世界大戦、世界恐慌、第2次世界大戦、ベトナム戦争、世界金融危機など、その時代を象徴する出来事によって定義付けされてきた。同様に今年大学に入学する世代も既に、Zoomミーティングや各超現実(AR)イベントなどのユニークな文化を築き始めている。秋の授業開始が実際の教室で行われるのか、オンライン授業となるのか、あるいは延期されるのかは分からないが、新入生を受け入れるプロセスは既に始まっている。

編集=遠藤宗生

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