大半の人は、キャリアの方向性が見えない状態に一度や二度陥ったことがある。中には、自分が何をしたいのかが自然と分かっている人もいるものの、大抵の人は努力してそれを見つけなければならない。以下に、キャリアの主導権を握り、自分の人生で本当にやりたいことを見つける方法を紹介しよう。
1. 新たな道を考える
現代のキャリアはもはや、直線的なものではない。企業内で出世の階段を登る以外にも、次のような新しい方向性がある。
・横方向
これには仕事を変えることが必要だが、給料や地位、職務レベルを変える必要はない。
・今の仕事を強化
今の役職を拡大する選択肢は、多くの人が見逃している。書籍『Love It, Don’t Leave It(捨てずに愛する)』では、外に飛び出す前に中を見ることが非常に大切だと説いている。
・再調整
これには、給料や地位、職務レベルを下げることが必要になる。米IT企業オクタ(Okta)のディヤ・ジョリー最高製品責任者(CPO)のキャリアが良い例だ。
彼女はこれまでのキャリアで3度、地位と給料が下がる仕事を受け入れた。すんなり理解できないかもしれないが、彼女はその度に長期的な成功に近づいた。華やかな役職を無視し、新たなスキルを学ぶためにチャレンジすることで、将来のキャリアの成長のための土台作りができる。
2. 自分に投資する
キャリアの方向性が見えないときは、自分自身に投資することがその状況から抜け出す上で効果的かもしれない。その方法の一つは、学びと仕事での成長に注力することだ。自分の職務内容によっては、パブリックスピーキングやチームマネジメントのスキルを高める講習を受けてもよい。人事やITなどの仕事なら、追加の資格が役に立つ。取得には今がぴったりなタイミングかもしれない。
あるいは、コーチやメンターの指導を受けることでキャリアの道筋が明確になるかもしれない。コーチは、キャリアにおけるパーソナルトレーナーのようなもので、応援者やパートナー、相談役の役割を果たす。有能なコーチはまた、あなたに挑戦を与え、恐怖心を克服して自信を持って安全地帯の外に踏み出す手助けをしてくれる。