環境は変われど、本質は変わらない。年収1億超のサラリーマン・motoが語った「コロナ時代のキャリア論」

コロナ時代のキャリア論について語るmoto氏


個として自立したいなら、意志と意見を持つ


── サラリーマンとして本業を持ちながら、個で戦う力を身につけるにはどうしたら良いのでしょうか。

moto:意思と意見を持つことが大切だと思います。ただ単に「上司やクライアントに言われたことをこなすこと」を仕事にするのではなく、意思と意見をもって仕事をすることが大切です。

意見や意思を持たずに、無意識に取り組んでいる仕事は“作業”です。自分の脳みそに汗をかきながら、「本当にこのやり方で良いのか?」「こうした方が効率的なはずだ」と、自分の意思と意見を持って取り組む方が、多くの知見や経験値を得ることができます。組織の中で無思考で働き続けているうちは、個で戦う力は身につきません。

思考を回すことは、日常でも大切です。マスコミの情報に踊らされるのではなく、自分自身で能動的に情報収集をして、情報を掛け合わせることで、自分に必要な解を導き出すことが大切です。

テレビで流れる情報は、マスコミ側が決めた優先順位のニュースであって、そのニュースが重大であるかどうかは受け手である自分が決めること。ただ情報を受け取るのではなく、自分の意見や意思を普段から持っておくこと必要です。

また、日々のニュースを鵜呑みにするのではなく「なぜこれはこうなっているのか」「自分ならどうすべきか」を考える余裕を持つことも大事です。情報をどう見るか?という力も個人に求められる大切な力だと思います。

── 有事の際に慌てふためかないよう、常に心の余裕を持ち、自分の頭で考える必要があると。

moto:おっしゃる通りです。有事の際にスタンスを変える柔軟性を持値合わせるためにも、心の余裕が大切です。そのためにも日頃から「会社をクビになったらどうしよう」とか「明日から給料がなくなったらどうしよう」といった、会社に対する依存マインドを持たないようにすべきです。

どんな環境であっても、普段の仕事の中で成果に拘り、自分の成長繋がる機会を得られるように行動することが大切です。僕の経験上、社内における仕事や飲み会を通じた経験や繋がりは、見えない資産になっています。これからの時代は機会を通じて自分の“経験資産”を増やしていくことが、自分の身を守る武器になります。本当の意味で安定を求めるためにも、日々の成果に拘り続けることが大切だと思います。

文=小原光史 写真=小田駿一

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