成功を収める人が実践する3つの目標達成法

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また、著名武術家で映画スターのブルース・リーは1969年、自分自身に対し次のような手紙をつづっている。

「私の明確な第1の目的

私ブルース・リーは、米国初の最も高い報酬を得る東洋系スーパースターになる。私はその見返りに、最もわくわくするパフォーマンスを提供し、俳優として最高の演技を提供する。私は1970年から世界の名声を手に入れ、それ以降は1980年代終わりまでに1000万ドル(約11億円)の資産を手に入れる。私は自分が好きなように生き、内面の調和と幸せを得る。

ブルース・リー

1969年1月」

ブルース・リーは32歳までに、ここに挙げた全ての大きなキャリア目標とそれ以上のものを達成することができた。それは偶然だろうか。決してそうではない。『マインド・ハッキング(Mind Hacking)』の著者であるジョン・ハーグレーブは「紙に書くまでは蒸気と同じだ」と述べている。

3. 結果ではなくプロセスに注目する


ハーバード大学の心理学者エイミー・カディは、平均的な人の場合は月を目標とするのではなく、同ブロックの少し先の目標を狙えば成功の確率がおそらく上がるだろうと述べている。結果ではなくプロセスに焦点を当てよう。

約9キログラムの減量が目標の場合、一夜のうちにそれほど痩せることはない。最終的な目標を、達成しやすい毎日あるいは毎週の目標に分けることが最善の選択肢だ。カディは「定期的な変化や少しずつ改善することに注力した方がはるかに良い結果が得られることが多くの研究から示されている」と述べた。

こうしたアプローチによりさらにやる気が生まれ、そのプロセスを楽しめるようになる。これは、米紙ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家で『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』を執筆したジェームズ・クリアーが、成功のための土台を作るシステム構築と呼ぶものだ。

クリアーは「全てのオリンピック選手は金メダルを取りたいと思っているし、候補者は全員その仕事が欲しいと思っている。成功を収める人と失敗する人が同じ目標を共有しているのであれば、目標は勝者と敗者を分けるものになり得ない」と述べている。

「英サイクリストのツール・ド・フランス優勝を後押ししたのは、ツール・ド・フランスで勝つという目標ではなかった。選手たちはその前まで、他のあらゆるプロチームと同様、毎年勝ちたいと思っていたはずだ。目標は常にそこにあった。小さな改善の継続的なシステムを導入してやっと、異なる結果が達成できたのだ」(クリアー)

大きな成功を収める人は、自分にできることではなく、自分がどれほど熱意を傾けられるかを理解することでキャリア目標を設定する。十分な決意があれば、何でもできるはずだ。

翻訳・編集=出田静

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