経済・社会

2020.04.28 13:00

「コロナは中国の意図的な攻撃」 公言する米共和党議員の主張

Photo by Mark Wilson/Getty Images

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米共和党のトム・コットン上院議員(アーカンソー州)は4月26日、FOXニュースのインタビューで、新型コロナウイルスの世界規模の感染拡大は中国政府による、意図的で悪意を持つ攻撃であるとの持論を展開した。

コットンはさらに、米国でサイエンスを学ぼうとする中国人留学生にビザは必要でなく、彼らはスパイ活動を通じて合衆国の機密情報にアクセス可能であると述べた。

インタビューでコットンは、中国の指導者らはウイルスが世界に拡散することを望んでいたと述べた。なぜなら、ウイルスが中国国内に封じ込められた場合、彼らの相対的な権力は低下するからだという。

コットンによると、新型コロナウイルスの発生源が中国の武漢のラボであることを示す状況証拠は揃っているという。WHOはウイルスの発生源が動物である可能性が高く、コウモリに由来する確率が高いと述べている。

頑固な保守主義者であるコットンは現在42歳で、ハーバードのロー・スクールで学び弁護士資格を取得した後、米国陸軍に従軍した。彼は中絶反対派であり、同性婚に反対している。

今後の米中関係について尋ねられた彼は、米国の大学は中国人留学生にサイエンス分野の知識を与えるべきではないと述べた。

「中国人留学生がシェークスピアや合衆国憲法の成り立ちについて学ぶために米国にやってくるのは良いが、彼らに量子コンピュータや人工知能を学ばせるのは間違っている」「私は共産主義者らの約束の全てが疑わしいと思っている。中国の共産主義者らは、約束を守らない」と彼は話した。

感染拡大を受けて、以前から緊張状態にあった米中の関係は、さらに複雑になっている。右派のリーダーやメディアは、新型コロナウイルスが中国の武漢のラボで製造されたとの主張を繰り返している。

CNNによると、トランプ政権は4月25日、中国が米国の研究機関にサイバー攻撃をしかけ、新型コロナウイルス関連の研究データを盗み出そうとしていると指摘した。

編集=上田裕資

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