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2020.04.28

【4月第4週資金調達まとめ】人工知能ソリューションを展開するシナモン、13億円の調達など

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、4月4週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

シナモン


調達額:13億円(融資も含む)
調達先:D4V/ギークピクチュアズ/ペガサステックベンチャーズ/三井住友銀行/商工組合中央金庫/夏野剛/日本政策金融公庫/他、投資家も含む
備考:シリーズCラウンド

「Flax Scanner」「Rossa Voice」などの人工知能を活用した業務支援ソリューションを提供するスタートアップ。

「Flax Scanner」は契約書や履歴書、医療カルテや領収書などの文章を自動的に読み取り、データベースに組み込むというものである。

ニューラルネットワークと呼ばれる技術を用い、マシンにディープラーニングをさせる事によって最終的には99%以上の精度で正確な読み取りを実現する。

その技術を応用したチャットボットの開発も行っており、今後も培った自然言語処理技術をもとに国内外問わずに事業展開を行うと考えられる。

2020年4月には、既存投資家であるD4Vの運用するファンド及び米ペガサス・テック・ベンチャーズの運用するファンドを主要株主とする第三者割当増資、及び三井住友銀行、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫からの融資により総額約13億円の資金調達を実施した。

今回の資金調達によってホワイトカラーの生産性を抜本的に改善する社会の実現へ向け、業務効率化の推進を支援していくとともに、AIプロダクトの提供を通じて、企業の競争力を支援・強化する取り組みを推進していく。

Fun Group


調達額:12億6000万円
調達先:JBCホールディングス/他、金融機関も含む
備考:シリーズBラウンド

海外旅行のアクティビティツアーを提供するスタートアップ。

高校卒業後19歳で起業し、日本国内でソフトバンクの代理店展開などを経験してきた三木健司氏が設立。主要サービスは、日本最大級の観光アクティビティ予約サイト「タビナカ」である。

世界中から選び抜かれた満足度の高い商品を掲載し、独自に企画・制作された海外現地オプショナルツアーも提供している。厳選されたツアーコンテンツだけでなく、専属日本語通訳の手配など、サポート体制が充実している点も強みである。

同社は2020年4月にJBCホールディングス株式会社をはじめ、他金融機関を引受先とする総額約12.6億円の資金調達を実施。

調達した資金は、市況悪化の煽りを受けている国内外のツアー会社の支援、およびM&Aやグローバルアライアンスによる観光業者連合の形成や、新規プロダクトの開発や人材採用等に活用する。

また、中国民生金融の持つ中華圏ネットワークおよび中華圏マーケットへのアクセスを活用することにより、中華圏旅行者の獲得を推進していく。
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文=STARTUP DB

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