この結婚は失敗だったの? 夫に感じた結婚前後のギャップ


私の身の回りの女性の話から感じるのは、男女のコミュニケーション方法の違いが原因になっていることが多いように思います。

夫たちからは、「家に帰って妻から聞く話に興味が持てない」という声をよく聞きます。仕事から帰った夫に妻が話す話題といえば、妻が専業主婦の場合、ママ友やご近所さんとの話、あるいはテレビで見たニュースやゴシップについてなど。また、もし共働きだったとしても、悩んでいることや、聞いてほしいポイントは、男女で違うものです。

女性の場合、その日にあった嫌なことや悩みを人に話すことによって、ストレス解消したり、自分の考えを整理したりしています。誰でもいいから話を聞いてほしいのです。

しかし、男性は何の脈絡もない話題を急にしゃべりだしたと感じ、「めんどくせーなー」となる。そこで、妻の話を遮ったり、聞いているふりをしながらまったく聞いていなかったりするわけですよね。

人に話を聞いてもらうのは、女性にとってとても重要なこと。特にいちばん身近にいる家族に話を聞いてもらいたいのに、それを聞いてもらえないとなると、夫に対して冷たい態度になる、というわけです。そうすると、夫のほうでも、より一層話を聞きたくなくなったり、優しくできなかったりという悪循環に陥るわけですよね。

これが原因だったとしたら、妻の話を聞くだけで、いろいろな妻の不満が一気に解決するのではないかと思います。話を聞くことの重要性を、夫の皆さんにもうちょっと理解していただきたいです。

結婚した途端に実家優先はトラブルの元


もうひとつ、今回寄せられたコメントで目立ったのが、夫の実家との関係について。結婚すると、お互いの実家との関係が深くなるのは当然ですが、妻に「私より実家を大事にしている」と思われてしまうのは、関係をこじらせる原因となるかも知れません。

妻と義父母の仲は、良好であるに越したことはないわけですが、例えば、妻と母親の意見が割れたときに、どちらの意見を尊重したらいいか。

明らかに妻の考えが間違えているのではない限り、妻の意見を尊重したほうがいいと思います。普通に考えれば、これからの人生、妻と過ごす時間のほうが長いわけですし、母親よりも妻を大事にしていると妻が思ってくれているほうが、実家との関係もよくなるはず。

あからさまに実家を優先するような態度を取らなければ、逆に妻は、夫の実家にも気を使わなければという気持ちで、義父母のことも気に掛けるようになるでしょう。

特に二世帯住宅などに住み、物理的な距離が近い家庭ほど、自分の実家とは、ある程度の距離を意識的にとって付き合うことにしておいたほうが、家庭は平和が保たれると思います。

ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人

(この記事はOCEANS:連載「モンスター夫が許せない」より転載)

文=相馬由子 イラスト=石井あかね

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