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フォーブス ジャパン編集部 エディター


発言が切り取られ、フェイクニュースになる現状に不満


──NowVoiceの事業アイデアは、どのような経緯で生まれたのでしょうか?

本田:サッカー選手として活動する中で、インタビューを通じて自分の考えを語らせていただく機会が多々ありました。ただ、インタビューの後に掲載された記事タイトルを見てみると、発言が切り取られて、違うニュアンスの言葉になっている。フェイクニュースが多いことにずっと不満を持っていたんです。

自分の言葉は自分で伝えた方がいい。SNSの登場によって、自分の言葉を直接伝えられるようになったので、これまでにフェイスブックやツイッター、インスタグラム、ユーチューブなど多くのSNSを実際に使って試してきました。それぞれに良さがあるのですが、自分に合わない部分もある。例えば、またインスタグラムやユーチューブは文字数はないのですが、動画メインなのでとにかく撮影が大変。僕には不向きなんですよね(笑)。

一方、ツイッターは1回の投稿が140文字に制限されていて、自分の考えをきちんと伝えきれずに誤解が生じやすいのも確かですが、けっこう気に入っています。テキストではなく音声であれば、文字数を気にする必要もないのではないか。そんな考えから、ツイッターの音声版が欲しいな、と思ったんです。

黒飛:普段、私たちの会社はインターネットスポーツメディア「SPORTS BULL(スポーツブル)」の運営を行なっており、競技映像のライブ配信を中心に多くのスポーツコンテンツを配信しています。

アスリートが人々を魅了する競技映像のさらなる配信拡大はもちろんのこと、同時に競技映像以外でアスリートにとって負荷が少なく、ファンには新鮮な体験価値を提供できる新しいフォーマットは何か? ずっと考え続けて出た結論が「音声」、つまりアスリートの「声」でした。

少し個人的な話をすると、学生時代に音楽活動をしていた経験からも、「聴覚」を揺さぶることに興味があったんだと思います。そうした背景がありつつ、ここ数年でAirPodsなどのワイヤレスイヤホンが普及していく流れを見ていて、「そろそろ音声に関するビジネスが伸びてきそうだな」とずっと注目はしていました。

本田さんは世の中のトレンドに敏感で、常に新しいことにチャレンジされているので、知り合った時から必ず何か事業をしたいと思っていました。本田さん自身が“音声”に注目していることに加え、音声であれば本田さんの情報発信力とネットワーク力を最大限に生かせるのではないか、と思い⾳声サービス事業に行き着きました。

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文=新國翔大

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