ビジネス

2020.04.27

ブロックチェーン業界で「世界を獲る」ため、僕は後輩を師と仰ぐ #新しい師弟関係

クリプトエコノミクス・ラボCEO片岡 拓(右)と、ステイクテクノロジーズ代表取締役の渡辺創太

新型コロナウイルスの影響で、人との物理的な距離感、コミュニケーションの仕方が変わるなか、「いかに人間関係を育むか」は、この先の大きな論点のひとつだろう。4月25日発売のフォーブス ジャパン6月号では「新しい師弟関係」に焦点を当て、全55組の師弟を紹介。本誌掲載記事から一部抜粋でお届けする。


ブロックチェーン業界で世界から注目されている、クリプトエコノミクス・ラボ社長の片岡拓。彼の師匠は、次世代のWebであるWeb3.0の実現に向けて基盤となるブロックチェーン開発企業、ステイクテクノロジーズ社長の渡辺創太。イーサリアム財団などブロックチェーン世界最大手3財団から開発助成金を獲得し、渡辺の会社へ投資もしている片岡だが、24歳の若き師匠・渡辺から学ぶことは多いという。

片岡:僕らの年齢差は3歳ですが、この差は結構あります。デジタルに対しては感覚が変わらないのですが、グローバルに対する感覚は違う。NBAの八村塁選手ではないですが「最初から動画共有サイトでNBAの試合を見てました」という感覚を彼は持ち合わせている。最初のキャリアも、シリコンバレーの会社だよね。

渡辺:21歳からシリコンバレーに行き、ブロックチェーン企業のクロニクルドに就職しました。ブロックチェーン事業に携わりたいと思っていたので、「一番進んでいる場所で温度感や思考を体感しておかないと」と義務感で行きましたね。

片岡:僕もグローバルを意識していますが、正直「意識しちゃっている」んです。渡辺たちは本当に自然にやっている。そして、資金調達や拠点も、僕からすると「えっ、そんな世界的大物へ。物怖じせず、すごいね」。渡辺はさらっと「決まったら紹介しますよ」(笑)。拠点も「当然、ベルリンでしょ?」と。僕らも顧客の半分が海外で、半分が日本なのですが、渡辺のところは違います。

渡辺:昨年はほぼ100%、海外ですね。いまも日々のコミュニケーションは海外が多い。

片岡:「伸びない市場になぜ時間を使っているんですか」と言ってくるわけです。

渡辺:生意気と言われるゆえんですね(笑)。

片岡:でも、渡辺の直感が正しい。渡辺が師匠なのは──(続きはフォーブス ジャパン 2020年6月号でお読みいただけます)。

「生意気」な渡辺を、片岡が師と仰ぐ理由とは? そのほか、マネーフォワードCEO辻庸介、マクアケ代表取締役社長の中山亮太郎、作家の辻仁成から政治家野田聖子まで、全55組の師弟関係を一挙公開。フォーブス ジャパン2020年6月号は、現在好評発売中! ご購入はこちらから。



片岡拓◎1992年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。学生時代に無店舗ネット型賃貸仲介会社を起業。移住先のインドネシアで起業後、2018年にクリプトエコノミクス・ラボを創業、代表取締役に就任。

渡辺創太◎1995年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。シリコンバレーのスタートアップ・クロニクルドに入社。帰国後、2019年にステークテクノロジーズを創業。東京大学大学院工学部ブロックチェーン共同研究員。

この記事は 「Forbes JAPAN 6月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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