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医療用フェイスシールド付きマスク「ドロップ」(Courtesy Cappello Group)

スキューバダイビング用フルフェイスマスクが、伊スタートアップ企業により人工呼吸器に改良・実用化されて間もないが、「メイド・イン・イタリー」がまた、新たに革新的なアイデアを提供する。「ドロップマスク」。フィルターのみを交換可能にしたことで、廃棄せずに半永久的に使えるマスクの名称だ。

新型コロナウイルスへの感染予防策として、シチリアの企業カッペーロ・グループ(所在地ラグーザ市)が開発したマスク「ドロップ」(“滴”の意)は、企業のCEOジュゼッペ・カッペーロ氏によれば、“5月末からの製造開始を予定している”という。

現在、カッペーロ・グループの研究開発部門は、商品化に向け、規定の検査をすべて通過し必要条件を満たすべく入念に準備を重ねている。カッペーロ氏はこう説明する。「多くの人を守るためのものですから、商品化するまで慎重を期して進める必要があります。しかし、いずれこのマスクが、この非常事態に人々が求める需要に応えることになってくれると考えています」


マスク「ドロップ」(Courtesy Cappello Group)

「ドロップマスク」のスペックは


半永久的使用が可能な対コロナ感染予防マスクの技術的な特性を見ていこう。

太陽光発電システムを建築に導入する技術で、これまで3件の特許を取得しているこのグループのCEOが強調する点として、「ドロップ」は3Dプリント技術によって形成されるのではなく、サーモプラスチック・エストラマー(熱可塑性樹脂ゴム弾性体)を素材とし、フィルターカバーがついていて、そこに交換可能な高性能保護フィルターを装着して使うものだということ。

要するに、熱を加えて形成加工できる素材が、空気中に分散したウイルスからしっかり保護してくれる。このマスクは毎日、洗浄・消毒ができ、使用状況にはよるものの「4時間ごと、または一日の終わりに交換が必要なのは、フィルター部分だけです。交換後は、また新品同様になります」とのことだ。

さらに、カッペーロ氏によると、このマスクにはほかにもメリットがあるという。その利点とはまず、顔にしっかりフィットして保護してくれる点、そしてフィルターのみを交換する仕様で、製品全体がリサイクル可能であることから環境汚染を減らす点、さらに一般的な使い捨て商品に比べて経済的な負担を相当に減らすことができるという点だ。

商品化のタイミングに関して、同氏はこう続けた。「今は緊急事態ですから、製造レベルでどうしても通常より時間がかかってしまいます。24時間体制で準備していますが、特定の製造工程が中断していて、これ以上早めることはできない状況です」

文=Massimiliano Carrà 翻訳=大村紘代 編集=石井節子 写真=Forbes Italia提供

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