外出制限で「関係が悪化したカップル」は全体の6割、最新調査

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新型コロナウイルスの感染拡大によって外出が制限された結果、2人で過ごす時間が増えたカップルは多い。しかし、婚約中もしくは結婚したカップルの多くが、以前よりも喧嘩が増えたと語り、その一番の原因がセックスであることが、最新の調査で明らかになった。

結婚式のプランニングアプリ「The Knot」と、カウンセリングアプリ「Lasting」は先日、1200組のカップルを対象に外出制限下の2人の関係について調査を実施した。

その結果、パートナーとの関係に満足していると答えた人々は全体のわずか18%にとどまっていた。また、喧嘩の最大の原因はいつセックスするかという問題で、それに続いて多いのが、買い物についての議論や電話の時間だった。

マリッジカウンセラーのMichael Gurian博士は、外出制限下のカップルにセックスの回数を増やすことを推奨している。セックスには「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質のオキシトシンを増加させる効果があると言われている。

しかし、今回の調査対象者の大半(婚約中のカップルの60%、結婚後のカップルの56%)が、一緒に過ごす時間が増えた結果、ストレスを感じていると報告した。

結婚したカップルの25%近くが、2人で過ごす時間が週に35時間以上増えたと回答したが、満足のいく時間が過ごせていると答えたのは29%にとどまっていた。また、婚約中のカップルの71%が「今後に不安を感じる」と述べ、62%がストレスを感じ、50%が「消耗している」と答えた。

しかし、全体の68%に及ぶ人々がこの機会に精神的つながりを深め、2人で時を過ごすための新たな道を探りたいと答えた。さらに、40%のカップルが以前よりも週あたり20時間、パートナーと過ごす時間を増やしたと回答した。

ドラマのイッキ見や料理、さらにはボランティア活動などで、共に過ごす時間を増やしたカップルも多いようだ。それでもなお、2人で過ごす時間が増えた結果、ストレスを感じているカップルは、ハッピーになれたと回答したカップルの数を上回っている。

コロナ後の世界を乗り切るために、世界のカップルの多くはこの分野の専門家の意見に耳を傾けるべきなのかもしれない。

編集=上田裕資

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