キャリア・教育

2020.04.27 08:30

面接で聞かれる4つの「落とし穴」質問 うまく答える方法は?


嫌な上司(あるいは好きだった上司)について話すことで本当に分かるのは、あなたが許容できることとできないことだ。あなたの答えから分かるのは従業員としての自分の働き方や価値観、労働倫理やスタイルについてであり、最近の上司の良し悪しではない。自信を持ち、こうした点に焦点を当てよう。最後に持った嫌な上司はおそらく今でも嫌な人なはずだ。面接で前に進む唯一の方法は、次の上司の下で今後どのように働きたいかを明らかにすることだ。

3. 「最大の弱みは何ですか?」

この質問は、あなたの非や短所を認めさせようとしているように見えるだろうが、それこそが落とし穴だ。この質問の裏には真の意図があり、最善の答え方をしたい場合はそれに気づかなければならない。この質問の裏にある本当の質問とは、「あなたにはどれほど自己認識がありますか?」だ。

かつて私は、顧客のエレベーターピッチ(人や商品、アイデアの短い紹介文)作成を支援したことがある。顧客はまず「私には素晴らしい9つの色があります。どの色を最初に見たいですか?」と述べていた。

全てのものには表裏があり、強みと弱みがある。自分に素晴らしい9つの色があると認められない場合、それがまず最大の弱みかもしれない。

4. 「当社のXに関する方針はYです。どう思われますか?」

この質問の落とし穴は、情報が不完全なことだ。面接官が本当にあなたの足をすくいたい場合は、会社の方針について何を変えるかと尋ねるだろう。急いで答えるのは愚かな行為だ。あなたは、会社の方針とその潜在的な影響を完全に理解しているだろうか? 不完全な情報を与えられた場合は、答える前に質問するのを忘れないこと。そうでなければ全てを把握していないため、聞かれてもいない質問に答えてしまうことになる。好奇心を持ち、探偵のような作業をすることが落とし穴にはまらないコツだ。

採用面接は尋問ではなく会話だということを覚えておこう。こうした落とし穴のような質問は候補者をはめるためにできているが、質問の裏にある本当に聞きたいことを見ていなければつまづいてしまう。

あなたの経歴が次の雇用主にどのように役立つかに焦点を当て、自分と嫌な上司の間の個性の違いについて文句を言うことで時間を無駄にしないこと。

こうした質問への答えを通し、労働倫理や誠実さ、個人のスタイルを次の仕事の観点から示すことができる。その物語を本物らしく訴求力ある方法で共有すれば、教則本の全てのコツを習得したも同然だ。

翻訳・編集=出田静

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