ワークライフバランス充実のため、今後自問すべきこととは?

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私たちは26%の仕事を家に持ち帰り、過労によって燃え尽き症候群になる可能性が上がっている。また40%の人は夜10時以降もコンピューターを使っていて、最適な睡眠を取りづらくなっている。

医師の間だけでも、燃え尽き症候群による影響には次のようなものがある。

・燃え尽き症候群による医師の離職率と、臨床治療時間の減少に関連したコストは46億ドル(約5000億円)
・組織レベルでは、燃え尽き症候群による離職率や臨床治療時間の減少に関連したコストは雇用された医師1人につき年間約7600ドル(約82万円)

ワークライフインテグレーションのデータや状態について議論するのはよいが、行動を起こさなければ何も変わらない。まず初めに考えるべき問いは次の通りだ。

1. 従業員がワークライフインテグレーションを持てない要因は何か? 社会的・感情的・身体的・精神的な健康に必要なことを考える機会を、これまで従業員に与えてきたか?

2. 会社には、罪悪感にあふれ業績を基盤とする文化があるか? その場合、それを助長しているものは何か?

3. どのようにすれば感謝の気持ちを優先できるか?

4. キャリアと生活の調和を高めてくれるコーチがチームにいたら、どれほどの変化が生じるか?

5. リーダーとして正しい例を示しているか? 「正しい」とはどのように定義するのか?

6. 従業員が休暇を取得し、また1日のうち休憩時間を持てるようにするため、会社にはどのような方針があるか?

7. 従業員は仕事に精神的に集中しているか? それとも物理的にそこにいるだけか? どのようにすればそれが分かるのか?

時間をかけて考えない限り、どのようにして問題を解決すればよいかは分からないだろう。ワークライフバランスは、これまでに議論した多くの点において重要なだけではなく、キャリア開発のための空間や時間、エネルギーを作り出してくれる。

翻訳・編集=出田静

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