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カルティエ「Tutti-Frutti」

CARTIER──Tutti-Frutti

希少な宝石を惜しみなく使い、職人たちの超絶技巧で、独創性豊かにデザインされたマスターピース。美術品クラスにまで高められたその美しさに、資産家たちの熱い視線が向けられている。流行に左右されず、世代を超えて受け継がれる超級ハイジュエリーの最前線に迫る。

本記事では本誌2月号で掲載された、「ハイジュエリー特集」より、カルティエ「Tutti-Frutti」をご紹介。


20世紀の初め、カルティエ創業者の孫のひとり、ジャック・カルティエはインドに何度も旅をした。かの地でマハラジャたちの知遇を得たジャックが目にしたのは、花や葉、フルーツの模様を彫刻した宝石や、色とりどりの宝石をミックスした宝飾品。それらにイマジネーションをかき立てられて、カルティエは華やかなインディアンインスピレーションの名作を数々生み出すことになった。
 
1920年代に誕生し、やがて「トゥッティフルッティ(フルーツづくし)」と呼ばれることになるインド風ジュエリー。そのスタイルを受け継いでいるのが、このネックレスだ。贅沢な貴石のビーズ、小さな丸い実のようなカボションカット、植物の彫刻などは、1920年代のスタイルそのまま。素材をランダムに配置し、熟した果実のようなみずみずしさを出したデザインも見事で、ライトブルーのサファイアを同じ色調で揃えるには、長い年月がかかったに違いない。
 
目の肥えた人が見れば、すぐに「カルティエのトゥッティフルッティ」とわかる、明確なデザインコードを備えたネックレス。宝石の質、デザイン、職人技、どれをとってもかなりハイレベルな逸品だ。

注目ポイント

中央の大きな石は、59.20カラットものビルマ産ブルーサファイア。宝石商たちはいまもミャンマーを旧国名で呼び習わし、ビルマ産は質の良いルビーやサファイアの代名詞ともなっている。この石を含むセンターパーツは、取り外してブローチとしても使用可能。

DESCRIPTION

素材:PT、ブルーサファイア、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド
価格:4億2360万円(参考価格)
問い合わせ:カルティエカスタマーサービスセンター(0120-301-757)

text and edit by Keiko Homma

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